盟友沢田研二との

ツインボーカルだった

PYGの活動停止後、
ソロ歌手として

次々にヒット曲を

量産していった

ジュリーに対して、
俳優としての生き場所を見つけ、

「太陽にほえろ!」(72-73年)

傷だらけの天使」(74-75年)

「前略おふくろ様」(75-77年)

「祭りばやしが聞こえる」(77年)

など、

次々と主演ドラマを

ヒットさせた萩原健一が、

ひさしぶりに行った

全国ツアーの

実況盤2枚組(79年10月発売)。


ここ数年、

徐々に音楽活動を

再開していったなかで、

いずれも競作盤ではあったが、

「酒と泪と男と女」(77年4月発売)

「大阪で生まれた女」(79年5月発売)

がヒットしたことで

企画されたライヴで、

ゴールデン・カップス解散後、

ひさしぶりに「雨に泣いている」

(78年12月発売)をヒットさせた、

柳ジョージ率いる
柳ジョージとレイニー・ウッド

をサポートに、

GS時代よりも大人になった

ショーケンの歌を堪能できる。


初めてのソロ名義の

ライブアルバムである本盤は、

2枚組ということもあって

聴きどころは多いが、

柳ジョージのハモリが抜群の

「酒と泪と男と女」、
PYG時代の名曲

「自由に歩いて愛して」は

何度も繰り返し聞いてみたくなる

名演だと思う。(★★★★)

(2006.11.24記)


俳優活動をメインにしつつも、

この時点で4枚のアルバムを

コンスタントに制作していた

ショーケンさんの、

初めてのライヴアルバムです。

 

このころは、

テンプターズ時代よりは大人びた、

男の渋さを感じさせる

歌い方だったのですが、

その後のライヴ音源を聞くと、

徐々に歌い方が

変化していってしまい、
この頃の面影すら

なくなってしまいました。


ただ、それにつれて

男性ファンが増えていったのは

おもしろい現象だと思います。

 

ソロ名義の曲を中心に、

PYG時代の曲は歌っていますが、

テンプターズ時代の曲は

歌っていません。

 

あの当時の

アイドルだった自分を

否定しているのか、
ほかのメンバーに対する

気遣いなのか

などと推測されていましたね。

 

そんなショーケンさんでしたが、

晩年のライヴでは

「エメラルドの伝説」や

「神様お願い」を、

歌ってくれていました。

 

ただ、

歌い方は別人のように

変わってしまわれましたし、

歌詞がほとんど

聞き取れなかったのが

残念でしたが。

 

 *過去記事

 ザ・テンプターズ

ファースト・アルバム

オン・ステージ