「ロカビリー時代の全盛期、
63年にはすでに活動を開始、
フロントのボーカル陣を
バックバンドの
井上宗孝とシャープ・ファイヴが
彩るというスタイルで
メンバーが固定されていき、
ちょうど世が
GS時代に突入したころに、
唯一、楽器を持たないGSとして、
独自の存在感をもって
活躍した4人組、
シャープ・ホークスの、
5枚目のシングル
「レット・ミー・ゴー!」
(67年12月発売)
にあわせて発売された
唯一のアルバム(68年1月発売)。
当時のメンバーは
野沢裕二(トミー)、
鈴木忠夫(サミー)、
安岡力也(リキヤ)、
ジミー・レノン(ジミー)。
全員がハーフ(という設定)
ということもあり、
たちまち人気が沸騰、
どちらかといえば
多少荒々しいところが
個性であり魅力であるグループで、
アルバム全編を通じて
その荒々しさ(とくにコーラスの…)
が漂ってくるが、
バックをつとめている
井上宗孝とシャープ・ファイブ
の演奏が、
なによりも素晴らしい。
現在でも折りに触れて集結、
当時よりもさらに荒々しい(?)
コーラスを披露している。
解散後、
安岡力也は俳優・タレントとして、
ジミー・レノンはモデルとして、
軽妙なトークに定評があった
鈴木忠夫(鈴木サミー)は、
六本木でショーパブ
「笑いのサミーズハウス」などを経営する
実業家(兼エンターテイナー)として、
デビュー時のメンバー
小山真佐夫(アンディ)は、
アンディ小山の名義で
ソロ活動をするなど、
現在でも活躍している。
(★★★)」(2006.10.5記)
シャープ・ホークスです。
当時を知らない方には、
安岡力也さんがいたグループとして
有名かもしれませんね。
元記事にも書きましたが、
楽器を持たないスタイルの
コーラスグループでありながら、
なんとも言えない
ラフなハーモニーが
印象に残ります。
また、このアルバムには、
レイ・チャールズの名曲
「アンチェイン・マイ・ハート」を
トミー(野沢裕二)さんが
ソロで歌われているヴァージョンが
収録されているのですが、
どう聞いても英語に聞こえない
個性的な発音で、
耳に残って離れません。
これについては、
メンバーのサミーさんが、
どこかの取材のときに、
トミーさんは、
スパニッシュクオーター
(という設定)だから、
スペイン語訛りが出たんだね、
というようなことを
おっしゃっていたような
気がします(笑)。
もちろん、
サミーさんならではの
ユーモアですが。
このアルバムは、
2001年のCD化に際し、
小山真佐夫(アンディ)さん在籍時の
初期の3枚のシングルAB面のほかに、
このアルバム後のシングルと、
その後、
シャープ・ファイヴの移籍に伴い
楽器を持たされることになり、
6人編成となった時期のシングル
(ザ・シャープ・ホークス名義)、
解散後、
安岡力也さんを中心に再興したとき
(安岡力也とシャープ・ホークス名義)
の音源まで追録されていて、
公式のほぼすべての音源を
1枚で聴くことができるように
なりました。
シャープホークスの皆さんは、
トミーさん、サミーさん
リキヤさん、ジミーさんの4人で、
時折テレビの特番や
イベントなどで歌われていたことも
ありました。
ただ、安岡力也さんが、
2012年4月に亡くなられて以降は、
力也さんの追悼イベントで、
アンディ小山さんを加えて
わずかに活動された以降、
グループとしての活動は
されていないようです。
*過去記事
シャープ・ホークス
Mera…Mera Mera~Group Sound Original Cinema Trax
井上宗孝とシャープ・ファイヴ
↓デビューシングル「ついておいで」です。
シャープファイヴの三根信宏さんのギターが
すばらしいと思います。
↓ヒットしたセカンドシングル
「遠い渚」です。
ソロパートは翌年脱退されてしまう
小山真佐夫(アンディ)さん。
テレビの特番などでは、
力也さんが歌われることもあったので、
レコード音源を聞いて、
「力也さん、
こんなに歌がお上手だったんですね」
という若い方が多いのですが、
力也さんではないのです。