「オリジナルメンバーの

安部俊幸、姫野達也が脱退後の、

第3期といわれる時期の

2枚目のアルバム(87年6月発売)。


この時点でのメンバーは、

財津和夫(Vo,Key)、

宮城伸一郎(B,Vo.G)、

松本淳(Dr)、
丹野義昭(Key,Vo)、

高橋裕幸(Vo)。


人気があり、

すぐれたプレイヤーで、

同時にコンポーザーでもあった

安部俊幸、姫野達也の離脱とともに

去っていってしまった多くのファンには

知られていないと思うが、
3期の中でも

かなりクオリティの高いアルバムで、
正統的チューリップソング

「愛になりたい」

「モーニング・スコール」、
財津和夫特有の遊び心が見える

「わがままお嬢さん」

「2015年世界旅行」、
音大出身という丹野義昭の

作曲センスが光る「CHANGE~I LOVE YOU」、
財津和夫と新加入高橋裕幸の

ツインボーカルが新鮮な

「PRIMARY COLOR」など佳曲が多く、
当時22歳、

若々しくさわやかなボーカルの

高橋裕幸が加入したことにより、
財津和夫や宮城伸一郎に

かかっていた比重が

いくらかやわらぎ、

グループ全体が

活性化されている感がある。


ようやくこのメンバーで固定し、

これからと思った矢先、

ツアーを目前に、

2年前に加入したばかりの

松本淳が脱退。

 

ギタリストに続いて、

ドラマーも不在となり、
いよいよ足元がぐらついてしまう。

(★★★★★)」(2006.9.23記)

 

チューリップ第3期(85年~89年)、

2枚目のアルバムでした。

 

この少し前に、

一般公募でメンバーを募集していました。

 

オリジナルメンバー、安部俊幸さんの脱退で

2年間不在となっていた

ギタリストの募集だったようですが、

新たなメンバーとなったのは、

ヴォーカルの高橋裕幸さんでした。

 

高橋さんの加入が決まったとき、

財津さんは

「ジョンとポールのような、

2人のヴォーカルで」

というようなことをおっしゃっていましたが、

残念ながら、在籍中には、

そこまで重用されることは

ありませんでした。

 

ただ、このアルバムでは、

松本淳さんの作「危険なEMOTION」と

財津さんとのツインで「PRIMARY COLOR」

の2曲で、その若々しく澄んだ歌声を

聞くことができます。

 

高橋裕幸さんは、

このあと解散までの2枚のアルバムで

3曲を書き下ろしており、

チューリップ解散後には、

高橋ひろというお名前で、

何曲ものヒット曲を

出されて行くことになるのですが、

このころは、アルバム発売と共に、

その豊潤な音楽的才能が、

少しずつ現れていくのが

楽しみのひとつでした。

 

とても才能のあるかただったのですが、

2005年11月、41歳の若さで、

お亡くなりになられています。

 

また、アルバム発売直後の

松本淳さんの脱退は

とても残念でした。

 

この時期のチューリップには

どうしても必要なドラマーだと

思っていましたので、

79年の、

上田雅利さんの脱退の時と同じくらい

大きなショックを受けたことを

思い出しました。

 

松本さんの脱退後のツアーは、

財津さん、宮城さん、

丹野さん、高橋さんの

4人の正メンバーに、

小林涼さん(G)、上野義雄さん(Dr)、

北原拓さん(G,Vo)の

3人のサポートメンバーを加えた

7人編成で行われました。

 

 *過去記事(チューリップ第3期/85年~89年)

コンサートはチューリップ

JACK IS A BOY

FINAL TOUR WELL