タモリがまだ、

深夜番組と深夜放送を

活動のメインにしていた、

いわゆる

夜の芸人」だった頃、
発売が決定されていた

にもかかわらず、

直前になって小売店、

取次などが販売を自粛、
新星堂などごく一部の店舗のみで

数日間発売されたあとですぐに回収、

廃盤になってしまった
いわくつきのサードアルバム

(81年9月発売)。


内容は、

サブタイトルにもあるように、

1945年(昭和20年)から

1980年までの

いわゆる戦後ヒット歌謡を、
モノマネとギャグで

ドキュメンタリー風に構成した、
芸達者なタモリの

本領発揮ともいうべき傑作盤。


おそらくは

収録されている曲のパロディが、

音楽著作権に抵触するかもしれない

という理由で、
販売が見送られることに

なったのだろうが、

まったくのナンセンス。


元ネタとなったフランク永井や、

グループサウンズの面々などは

大喜びだったという。


この、

パロディというユーモアを

解せないレコード業界の判断に、
販売当時にはずいぶん批判が

出たものだった。


その後もなかなか再販がされない

幻の1枚となっている。

(★★★★★)」(2006.9.8記)

 

タモリさんの

3枚目のアルバムでした。

 

前年には完成していた

そうなのですが、

売れるタイミングを

計っていたのでしょうか。

 

おそらくはかなりの自信作

だったはずの1枚ですが、

元記事にあるように回収騒ぎがあり、

結局いまだに

正式に発売されていないのでは

ないかと思います。

 

当時、「笑っていいとも!」も

「タモリ倶楽部」も

まだ始まっていなかった

時期でしたので、

あと数年、発売を遅らせていれば、

タモリさんの認知度も

だいぶ変わっていきましたので、

こんな問題は起こらずに、

江湖に迎え入れられていた

ことでしょう。

 

とても不運なアルバムだと思います。