イギリスではすでに

大人気だったビートルズが、

はじめてアメリカに紹介された際、
まだアメリカの

メジャーレーベルでは

適切な判断が下せず、
マイナーレーベルである

Vee-Jayレコードが

その販売権を得る。

 

そのVee-Jayレコードから出された、
すなわちこれがアメリカにおける

ビートルズデビューアルバム

(輸入盤。63年7月発売)。


内容は、

イギリスでのデビュー盤

PLEASE PLEASE ME」の、

全14曲のうち12曲を

収録したもの。


のちVee-Jayレコードは倒産し、

キャピトルレコードが

これらの曲の販売権を得て、
THE EARLY BEATLES」

というアルバムとして

発売することになるのだが、
もとのこの盤は幻の逸品として、

会社がつぶれてからも

ブート盤として出回り、
長くコレクターズアイテムとして

珍重されていた。


しかし

70年代末期に販売されていた

盤の状態はひどく、
スクラッチノイズや、

音とびのあるままで

プレスされていたものが

多かったという。


ちなみにジャケットは、

日本版シングル

プリーズ・プリーズ・ミー」

のジャケットや、

コンパクト盤にも使われている

写真の裏焼き。

 

当時のアメリカの

期待度の低さがうかがえる

貴重な記録だと思う。

(★★★★★)」(2006.8.27記)

私がこれを入手したのは

70年代でしたので、

すでに精巧なブート盤だったころ

だと思います。

 

アルバム

「PLEASE PLEASE ME」は

14曲収録されていましたが、

当時のアメリカは

10~12曲くらいで

1枚にまとめることが多く、

「PLEASE, PLEASE ME」と

「ASK ME WHY」を外した

12曲入りのアルバムとして発売され、

当初はそれほどの売り上げを

示さなかったそうです。

 

翌年、大手のCapitolレコードが、

それ以後のビートルズの楽曲の

発売権を獲得し、

次々にヒットを飛ばすと、

Vee-Jayはこのアルバムを

再版するのですが、

元の盤の「LOVE ME DO」と

「P.S.I LOVE YOU」を

「PLEASE, PLEASE ME」と

「ASK ME WHY」にさしかえ、

しかも、まぎらわしいことに

同じレコード番号で

出しています。

 

さらに言うと、

元記事にも書きましたが、

ジャケット写真は裏焼きですし、

「I SAW HER STANDING THERE」

のカウントが

「4!」から始まっています。

 

60年も前の話ではありますが、

それでも驚くことばかりですね。

 

日本盤「プリーズ・プリーズ・ミー」

のシングル盤です。

 

イギリス盤4曲入りコンパクト盤

「THE BEATLES' HITS」です。