前のシングル

ザ・ストレス」(89年2月発売)で、

ウェイトレス姿の

等身大ポップやポスター、

さらに、かなり手の込んだ

プロモーションフィルムをつくり、
レコードショップを中心に

大掛かりな宣伝を行った結果、

男性人気が一気に沸騰。

 

そして、その直後に出された

南沙織の「17才」のカバー

(89年5月発売)がヒットして、

ほどなく出された

4枚目のアルバム(89年7月発売) 。


この大幅なイメチェンが大成功し、

以後の活躍はご存知の通り。


身近な題材をちりばめた歌詞、

ポップなメロディ、独特な歌い方、
そしてヴィジュアル面を

必要以上に強調したことなど、
結婚で休業するまでの

森高千里の音楽のエッセンスが

凝縮されている。


まだあまりなじみのなかった

コンピュータによる

打ち込みや加工が

まったくイヤミに聞こえないのは、

プロデューサー斉藤英夫の

手腕だろう。


森高千里「入門」として

オススメしたい1枚。

(★★★★)」(2006.8.19記)

 

実はしばらくのあいだ、

聞かず嫌いでした。

 

この当時、

私は東京の某大手デパートに

勤めていたのですが、

配属されて働いていた売場に

近かったこともあって、

休憩時間に、

書籍売場やレコード売場に、

毎日のように

立ち寄っていました。

 

「ザ・ストレス」のときと

このアルバムの時ですが、

森高さんの等身大ポップが飾られ

プロモーションビデオが、

繰り返し流されていました。

 

これが男性だけに

ターゲットを絞り込んだ

戦略にしか思えず、

それがいつ売場に寄っても

目に付いたので、

あまりいい印象が

持てなかったのだと思います。

 

そういう経緯で、

このアルバムを聞いたのも、

発売からかなり経過してから、

知人があまりに

強くすすめるものだから、

中古盤で買ってみたのだった

と思います。

 

ところがこれが、

目からウロコが落ちるほど

おもしろかったのですよ、

はい。

 

すっかり気に入って、

繰り返し聞いたものでした。

 

当初の売り方としては、

ルックス先行だったのでしょうが、

このころから前後して、

楽曲の製作に、

作詞・作曲や楽器演奏で

積極的に参加する姿勢にも

好感を持ちました。

 

それでもデビューの時は、

どちらかというと、

ほとんど笑顔も見せず、

はすっぱな雰囲気すら

漂わせていたようでしたが、

ここですっかり

イメチェンしましたね。

 

以後の活躍については

書くまでもありませんね。

 

このアルバム、

名盤だと思います。

 

 *過去記事

ポンキッキーズ・メロディ