「70年代後半、

主に多くの男性ファンの

圧倒的な支持を受け、

歌手としてのみならず、

グラビア、ドラマ、映画と

多方面に活躍した

木之内みどりの、

全シングルA面13曲を含む

16曲入りベスト盤

(2001年10月発売)。


事務所を移籍して出された

5枚目のシングル

学生通り」

(76年2月発売、

作詞・松本隆、作曲・財津和夫)

がスマッシュヒット。


このヒットをきっかけに

雑誌の表紙やピンナップを

飾ることも多くなり、

一気に(男性)人気が沸騰する。


ドラマ「前略おふくろ様Ⅱ」

(76年10月~77年4月)、

「刑事犬カール」

(77年9月~78年3月)や

映画「野球狂の詩」

(77年3月)など

大作への抜擢も、
スタッフやプロデューサーに

彼女のファンが

いたからだという

噂もあるほどで、
たしか、水島新司氏

(「野球狂の詩」作者)は

彼女をイメージして、

主人公の絵を描いていたと

公言していたと思う。


以後のシングルも、

財津和夫

(「グッド・フィーリング」

(76年7月発売))、

よしだたくろう

(「東京メルヘン」

(76年11月発売))、
谷山浩子

(「イマージュ

(77年8月発売))、

大野克夫

(「横浜いれぶん」

(78年2月発売))ら、
いわゆる職業作曲家ではなく、

ミュージシャンたちによる楽曲が

いずれもスマッシュヒット。


アイドル歌謡の枠から

積極的に飛び出そうとしていた、

その試みのさなかだっただけに、

突然の引退が惜しまれた。


なお最後に収録されている、

高田みづえのデビュー曲

としてヒットした

「硝子坂」(77年3月発売)は、
同時期に発売された

木之内みどりのアルバム

(77年2月発売)のタイトル曲で、

約1か月ではあるが、

木之内版のほうが

先に発売されている。

(★★★★)」(2006.9.16記)

 

私はカヴァーポップスが

好きなのですが、

木之内みどりさんにも

多くのカヴァー曲が残されています。

 

「ロコモーション」

「悲しき天使」などの

英米の定番曲はもちろん、

フランソワーズ・アルディさんや

パトリック・ジュヴェさんなどの、

ヨーロッパのポップスも

たくさんカヴァーしていますが、

残念ながら、このアルバムには、

収録されていません。

 

木之内みどりさんの

シングルのなかでは、

「横浜いれぶん」が

もっともヒットしたので、

この曲が

木之内さんの代表曲だと

言われることが多いですが、

個人的には、

「学生通り」や

「グッド・フィーリング」

のような路線の曲が、

似合っているような気が

していました。

 

また、「硝子坂」は、

高田みづえさんの

元気いっぱいのヴァージョンが

大ヒットしたので、

そちらのほうが

有名だと思いますが、

ささやくように歌う

木之内さんのヴァージョンも

評価が高かった記憶があります。

 

 *過去記事

透明のスケッチ

グッド・フィーリング

木之内みどり全曲集~Best24

株式会社 NAVレコード ヒストリー 1