…おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんで長谷川義史さんの絵本に出会いました。

たくさん、大好きな絵本があるけれど、この本はね、私に出会の大切さを教えてくれた一冊なんです。


以下、ネタバレあり。


義史さんが小学5年生で出会ったのが、この大西先生。


今日は図工があるぞと楽しみに出かけた義史少年。

その日はなんと一日中図工の時間になった。


すごいよねえ、1日ですよ、1日。

写生に出かけたとしてもせいぜい2時間止まりですよね。

でも、大西先生は一日中!


筆は16号一本のみ。

下敷きがパレット。

筆洗いはバケツ。


手を動かすと体が動く。

体が動くと心が動く。


色は自分で作る。

廊下の色は絵の具の茶色じゃない。


給食を大急ぎで食べた義史少年はもう一度廊下に飛び出す。

そして気づく。

いろんな色があることに。


太い筆で描く。

大きいところは大胆に。

細かい後頃は繊細に。


こんな経験をしたおかげで、今の長谷川義史さんがいる。

たくさんの素敵な本を生み出してくれた。

大西先生のおかげで、私たちはそれらの絵本に出会わせてもらうことができた。


表現する喜びや感動を体験した子どもたちはそれぞれいろんな力を自分の中に溜め込むことができたことでしょう。


仕事に子育てに人生にどれだけ彩りを与えてくれたのでしょう。


大西先生最高!


学ぶってこういうことだよね。

板書をどれだけノートに写してもそれだけでは学べない。


自分で感じ、自分で見つけ、自分で表現する。


少子化でどんどん学校が閉鎖されていくけれど、少子化だからこそできる学びってある。きっと。


そんな教育があちこちで生まれたらいいのに。


そう言えば、私も5年生のときの担任の先生のお話に魅せられて今があります。


ごきげんよう by  花子とアン