*pnish*プロデュース
作・演出は浅沼晋太郎さん。
過激な暴力シーンがあるためR15です。
事前情報でサイコホラーとだけは聞いていたのですが、
怖さの種類にもいろいろあるので
苦手な(心霊的な)怖さだったらどうしよう…
と思いながら恐る恐る見にいきました。
しかし、私にとってはまだ大丈夫な感じの怖さだったのでちょっと安心。
と言っても怖かったですよ!!
もっと、何というか生々しい怖さ。
芝居がリアルなだけに余計。
普通の日常が一瞬で異常な状況に…みたいな。
人間がね…一番怖いよね…みたいな。
R15付いてますからね。
感受性豊かなお年頃の人や繊細な人にはきついかもしれませんね。
途中で退席したという人や、
トラウマになったという感想もちらほら見かけましたし。
今回、個人的にはファンの中で賛否両論あるのが今までに無い感じで良いと思います。
これまでの作品のような
楽しかった!また見たい!という作品ももちろん大好きですし
そういうものこそパニらしいと思いますけど、
個人的には、こういう見終わった後に気持ち悪さを残すような
もう一度見る事を躊躇するような後味の悪い作品もありです。
(あ、つまらない作品はいらないですが)
本公演ではパニらしいものをしてもらって、
それ以外ならこういう挑戦もいいんじゃないかなーって。
いろんなパニを見てみたい。
<Story>
街並みに夏の香りが漂い始めた頃。
あるラジオ局では、月曜から金曜の深夜帯に流れている
人気生放送番組「ブートレック」の収録が始まっていた。
その日の担当パーソナリティは、タレント・壇ノ浦竹丸。
軽快なトークと音楽。十年以上繰り返されて来た、いつもと変わらない番組…の、はずが。
「金魚鉢」と呼ばれる、収録ブースの手前。
そこにいるディレクター、構成作家、制作進行、AD、ミキサー…その誰もが、表情を強張らせ、震えている。
ブースの中には、明らかに生命に異常をきたしていると見える、誰かの姿…。
番組の公式Twitter画面には、状況を知る由もないリスナーからの、はしゃいだコメントが流れ続けている…。
生放送のラジオ番組放送中に一体何が起きているのか。
ラジオスターに差し出された物語は、悲劇か、喜劇か、惨劇か。
あなたは、目撃者になる…!
-パンフレットより-
話は上記の状況から始まります。
スタッフたちが呆然と何かを見つめて動かない中、
竹丸(鷲尾さん)だけは軽快なトークを続けているという
なにか異様な空間。
とにかくよくわからないまま人が殺されていきます。
竹丸によって。
私が一番頭に残って離れないのは、
一番最初の犠牲者で番組のゲストでやってきた内村の撲殺シーン。
最初ということで一気に恐怖感を与える為にも
よりインパクトのある見せ方をしたのでしょうかね。
普通にラジオの本番が始まり
楽しげに喋っていたのに、
竹丸の等身大パネルで隠れていた内村の姿が現れた時には
竹丸によって顔を白い布でグルグル巻きにされている内村。
それを見てゾクッとしました。
何か恐ろしい事が始まってしまった感じ。
スタッフは驚きつつも冗談だと思っているので
「なにやってるんだよ~(笑)」
と笑いながら言っています。
更に竹丸は楽しそうに持ってきた金属バットを振って
内村の顔の前で止めるという事を数回繰り返し、
冗談だと思いつつもちょっと心配になったスタッフに
「危ないから(笑)ほんとに当たっちゃうからやめろよ(笑)」
と注意されますが、次の瞬間
内村の顔面へ渾身の力でフルスイング。
嫌な音がして後ろへ吹っ飛び
吹っ飛んだ勢いで足が机の上に乗り
客席にはピクピクする内村の足だけが見えている状態に…。
一気に緊張する客席。
このシーンは未だに頭から離れません。
顔面を強打した瞬間、リアルにビクッとしました。
音が!こわいんです!!
後は、部屋から出ていた竹丸が戻ってきた瞬間に
今まで持っていなかった銃で矢部の足を撃つシーン。
前ぶれ無しに入ってきた瞬間撃つのでここでもビクッ。
これも音!!!!!
スタジオ内で起こっている異常事態と、
ラジオで流れる曲や竹丸が楽しげに喋っている様子、
そして番組を聴いているリスナーのTwitterへの呑気なコメントなどのギャップが
余計に恐怖心をあおります。
自分もそのスタジオにいて、
その様子を一部始終見ているんじゃないか…という錯覚。
わっしーの"普通"の演技の自然さと
なんでも無いような顔で怖いことをする上手さを
改めて感じた舞台でした。
この舞台はDVDにならないので
(内容的にしょうがない…)
もう一度くらい見ておきたかったな~