邪聖剣ネクロマンサーのギーガー風の箱絵で植え付けられたトラウマは、翻ってみれば僕らのイマジネーションが大いに動かされた証左でもあるだろう。
本家ギーガーがエイリアンのデザインで全世界的に人々の恐怖と嫌悪を刺激したことを考えるとおぞましいとしか言う事が出来ない。それくらいギーガーは逆に素晴らしい。

クロウリーの著書にギーガーが絵を描いているのは凄くセンセーションだ。これはもう出版社の成功だと思う。これだけで中身が殆んど行法を行った上でのメモ書きであることを上手く隠す効果がある。いや、この著書はギーガーの箱絵を楽しむためのものかもしれない。
ともあれ、ギーガーの作品は本当に吐き気がする。しかしそれを芸術的昇華に感じるのは僕らのもつ暗い衝動への一つの反作用なんじゃないかと思う。芸術というのは良いストレスであることも必要なのだろう。


