記憶 | 中身

記憶


思い出が

失ったものほど
手放したものほど
時間の経過に伴って美化されていく





自分で自分を殺したんだと思えた





そのままのものが消失したような









あの日絶望を与えた
一方的に投げやった



このように自分を卑下に扱うこと自体
それを美化し過ぎたのかもしれない





今思い出せるのは
ただ美しかった


それ以外ない






どのように過ごしても変わらないことが確かにあった





あの時があの時ではなくて

その以前であろうと今以降であろうと


結局は変わらない何かを抱いたまま美化を展開していく





あのままではどうなっていくのかと意味のない仮定を辿るのも愚かしい

失ったものは失ったままであるから


過ぎたものは過ぎたままであるから尊い