昨日は、伊豆まで見舞いに行って、電車に乗り疲れた採用担当・荒井です。
でも上野・東京ラインが出来てかなり楽にはなりました。
会社説明会などで良く聞かれる質問
「ハードオフとブックオフって同じ会社ではないのですか?」
今日はこれにお答えします。
まず、
ハードオフとブックオフは同じ会社ではありません。
でもマークやロゴがそっくりですし
ハードオフとブックオフが同じ建物に入っているところもあります。
それはどうして?
では、同じ会社ではないのに、マークやロゴが似ている理由から。
これは両社の創業時のいきさつからなのです。
ハードオフの創業者、山本会長と、ブックオフの創業者である坂本元会長は実は創業以前からの知り合いでした。
山本会長は新潟でサウンド北越と言うオーディオ販売店を経営し、
坂本元会長は関東でやはりオーディオ販売店を経営していて
同業社の懇親会などで知り合い親しかったとのことです。
(ハードオフの東京オフィスに当時のお二人が一緒の写真が飾られています)
そして坂本元会長が先にブックオフを創業されて
山本会長がハードオフを創業され、
お二人の創業理念が共通していることと
以前からのお付き合いもあって、お互いの株式の持ち合い
ロゴ・マークを同じイメージでつくることになったのです。
その経緯もあり、他のハードオフの運営会社の中には
ブックオフのフランチャイズにも加盟して
ハードオフとブックオフの両方の店舗を運営している会社もあるのです。
当社はブックオフの店舗は1つもありません。
今後もブックオフの店舗を持つ予定はありません。
このように別々の会社ではありますが
友好関係を続けていたハードオフとブックオフですが
2007年にブックオフの坂本様が会長を辞めらあれて
また2015年からブックオフが総合リユース店への転換を始めたことで
完全に別の会社として袂を分かつことになりました。
現在は、ブックオフでもブックオフスーパーバザー、ブックオフプラス
という店舗名でハードオフと競合する総合リユースの店舗を展開しておりますし
既存のブックオフでも家電品の買取販売を強化する方針と聞いています。
埼玉県でも当社の店舗エリア内にはそのブックオフプラスやスーパーバザーの
店舗が競合しておりますので、負けずにがんばりたいと思います。
この質問が多くなっている理由は
ブックオフが本年3月に発表した決算が赤字になったことが
ニュース等で大きく取り上げられたことです。
順風満帆と思われるリユース業界の最大手が
赤字決算に、ということでマスコミにも取り上げられ
目にされた就活生も多かったのだと思います。
赤字の原因は?
私もニュース等で聴く範囲、と社長等との雑談などでは
いくつかの理由を予想しています。
まずブックオフのメイン事業の本のリユースが頭打ちなのでは
ないかという懸念です。
そしてリユース品の中心を構成している衣料品の不振
そして新たに始めた情報家電を中心とする家電リユースが
未だに振るわないこと
以上の要因ではと予想しています。
ブックオフの赤字に対して、ハードオフグループは
当社も含めお陰様で順調な伸びを達成しています。
これからは私の個人的な意見ですが
ブックオフの今後は決して悪くなく
やがて堅調な経営に戻られると思うのです。
ですので、ブックオフとの競争はこれからが本番
だと思い、褌を絞めてかからなければいけないと
思っています。
コンビニ業界の例をとれば、様々群雄割拠していた
国内のチェーンが、成熟期をむかえて合併統合を
模索しています。
リユース業界は、まだまだ成長しておりますが
やがては成熟期に入っていくと思います。
成熟期に入った時に生き残っていくために
何が重要かと言えば、
業界の1番手の企業であり続けることです。
先ほどのコンビニで言えば、最大手のセブンは
安定しておりますが、二番手以下の企業が
合併等を模索している状態です。
私もかつて零細ですが田舎で商売をしておりました。
その頃よく言われたことが「地域一番店」の強みです。
成熟市場でも一番店は生き残る、ということです。
ハードオフグループは今、総合リユースでは
まさに一番手の企業です。
今の状況に慢心せず、一番企業として業界をリードし
その位置を維持していくことが何より必要である
ということです。
これからは蛇足ですが
ブックオフの創業者の坂本元会長ですが
ブックオフを離れてから、新たな事業に
取組まれて成功されています。
「俺の株式会社」と言って
俺のフレンチ、俺のイタリアンなどの店名で
たいへんな繁盛店になっているのでご存じの方も
多いのではと思います。
紆余曲折はあっても革新的な企業を
2つも立ち上げられた坂本様は
やはり素晴らしい経営者であると思います。
ハードオフとブックオフについて
関係をお分かりいただけたでしょうか。