前から気になっていたスピーカー用インシュレーター KaNaDe02S suを手に入れた。

積極的に特定周波数帯を狙って共振させるKaNaDeのコンセプトがぼくのスピーカーにどう作用するのか体験したかった。

これまでスピーカーに使っていたのはファインセラミックス素材のインシュレーター。
金属のように高硬度だからくっきりはっきりクリアな音がして気になる音のくせもなかったので気に入っていたけど、良くも悪くも音が響かない。スピーカーの音が丸裸にされるようで、スピーカーの実力が試されるインシュレーターだと思う。

対してKaNaDeは積極的に”良い成分”だけ響かせるコンセプト。スピーカーと一体となって奏でるから、セラミックスインシュレーターとは鳴らせ方が対極にあると感じる。

さっそくこれまで使っていたセラミックスインシュレーターをKaNaDeに入れ替えてみる。
優しい美しい音。

ボーカルや楽器が短く自然に余韻を残すのを感じるようになった。
音がより生っぽく聴こえて華やかで心地いい。
部屋の音響がよくなったような錯覚を受ける。

だけど同時に尖っていた音の先端がほんの少し丸まってしまった。くっきりはっきりクリアな感じがやや後退してしまった。
エレクトロな音はよりその傾向を感じるように思う。

セラミックスインシュレーターはやはり優れた特性を持ったインシュレータだったのか。
しかしセラミックスは響かない。KaNaDeの美しい余韻も欲しい。

ということで、いくつか試した結果、スピーカースタンド、セラミックスインシュレーター、KaNaDe、スピーカーの順で下から重ねたらうまい具合にセラミックスインシュレーターのクリアな解像度の高さとKaNaDeの美しい余韻の良いとこ取りになった。

相乗効果で立体感も向上したように思う。
この組み合わせはベストマッチかも。

見た目が不安定でビジュアルはよくないけど、この重ね順のハイブリッド構成で使ってみることにした。

上から順に：

スピーカー（ダイヤトーンDS-1000Z）
KaNaDe02S su
セラミックスインシュレータ（XialteX Φ20）
スピーカースタンド（TAOC 300DH・鋳鉄製）

響くインシュレーターと響かないインシュレーター