No Youtube Music, no life

No Youtube Music, no life

気ままに海外のダンスエレクトロミュージックをオーディオで楽しんでます

VRゴーグル Meta Quest2 が先日値下げされてお試ししやすい価格 になったのでさっそく導入してみた。


今までVRには興味はあったけどまるで縁がなかったVR超初心者(ついでに普段ゲームもやらないゲーム初心者)のぼくがトライしてみた感想。

思った以上に楽しめる。
ぼくみたいにVRが気になっていたけどどれだけ使えるかわからずまだ手を出していない、という人なら買って後悔しないのでは。


■ファーストインプレッション
本当に別の世界に入った感覚が味わえてとにかく感動する。

ディズニーシーに入場すると、全周囲見渡しても近隣のビルが見えず、ディズニーの世界にずっぽり入った気がする。
そのときに感じた感覚と同じ。これが没入というものなのね。

テレビモニタの立体映像ではたぶんこうは感じない。

顔の向きや位置の動きへの追従は映像の遅延を感じることはない。その点はゴーグルに充分なハードスペックがあるということなんだろうと思う。

ゲーム音声は顔の向きに合わせて聞こえてくる音の向きも変化する。
ヘッドフォンのように耳を覆う仕組みがないのに音質も意外と悪くない。このレベルの音質なら没入感を阻害することはない。



■コントローラの操作
両手ともそれぞれ右手用、左手用コントローラを常に持つ。
従来のゲーム機にあるようなAB、XYボタンやジョイスティックもあるけど、主に利用するのは人差し指用の引き金ボタンと中指用の握るボタン。

サーベルを扱うゲームだとボタンすら利用せず、握ったコントローラを振り回すだけでゲームが成り立つものもあり、総じて多くのゲームでかなり直感的に扱える。任天堂Wiiみたいなもんか。

コントローラはサーベルが触れたときなど振動することもできてこれもリアル感が増していい。

さらに面白いのは、コントローラ不要で手だけで操作するモードもある(未対応アプリあり)。
ゴーグルの外側についたカメラが手の動きを追跡していて、ハンドトラッキングと呼ばれる。


VRゲームでハンドトラッキングを使うとゴーグル内で仮想化された自分の手がリアルの手と同期して動いているのが見える。

手を振り回してパンチしたり物を掴んで持ち上げる程度ならハンドトラッキングでもわりとちゃんとできる。
ただ、つまんで細かい動きをするような場合はコントローラでやったほうが精度がよくてストレスがない。



■アプリケーションソフト
スマホと同様に専用のアプリストアから購入後ダウンロードして使えるようになる。
Meta QuestはVRゲームのプラットフォームとして普及が進んでいるのでゲームタイトルが豊富にある。

1000~3000円のお手頃な値段の範囲でもけっこう楽しめるタイトルが多い。
ネットでお薦めを調べてゲーム実況動画を一度見れば外さずに選べると思う。
無料タイトルは数は少ないけど、評判がよく面白いものもある。

ゲームの対応言語は、英語版、字幕だけ日本語が出るもの、音声も日本語になっているものなどさまざまなタイプがストアに混在している。
ロールプレイングは英語が読めないと厳しいかもしれないけど、直感的な操作スタイルのゲームだったら英語版でも楽しめる。

固有の動きを必要とする場合、言葉を使わず手のイメージが空間に浮かんできて操作をインストラクションしてくれることもあり、さすがVRの世界だと思う。

ソフトはゲームだけではなく、体験や習得を目的とするものもあり、VR利用の可能性を感じる。



■Youtubeコンテンツ
YoutubeVRアプリをインストールすると、360度(真下、真上を含む全天周)/180度(前方向の半天周)パノラマの立体映像が多数視聴できる。

遺跡や世界各地域、都市を映すコンテンツは、没入感が伴ってもうこれは観光。
エクストリームスポーツは迫力がすごい。
ゲーム、アイドルプロモーション、ダンスはVR動画と相性がよさそう。
音楽関係は、やはりコンテンツとしてのメインが映像より音だからなのか、3D化されたコンテンツは少ない印象。

いずれのコンテンツもまだ試験的な取組みが中心だし、充実度はこれからの段階だけど、それでも既にこれほどの3Dコンテンツが見れるようになっているのはさすが Youtube。


3Dパノラマ動画は顔の向きに視界の映像が追従するけど、VRゲームと違って視点(つまりカメラ)の位置自体は変化しない。
なので体の位置を動かしても何かにさえぎられて見えなかったものが見るようにはならない。ヨコシマな気持ちには対応しない(笑)

映像コンテンツの音声はVRゲームと状況が異なり顔の向きに音源の方向が追従しないものが大半の印象。録音か編集機材のハードルがあるんだろか。

しかしそれでも、3Dパノラマ動画は体験してみると凄まじいほどの没入感が得られて感動する。

今後、コンテンツが揃ってきたらVRゲームよりもむしろ3Dパノラマ動画のほうがVRゴーグルを使う時間が長くなるかもしれない。


YoutubeVRアプリでは立体映像ではない普通の(= 2Dの)Youtubeコンテンツも視聴できる。
見る前は立体映像でないならわざわざゴーグルを付けてまで視聴しなくても、と思ってたけど、実は2DもVRゴーグルで視聴するメリットがある。

VRゴーグルだとスクリーンが視野いっぱいに広がる。部屋に置ける最大のテレビのサイズを余裕で大きく上回る。
テレビやモニタだと周囲のカーテンとか家具が常に目に飛び込んでくるけど、VRゴーグルを使うとシャットアウトされる。
まるで映画館で見ているような感じで、映像に集中できるので、2Dでもこういうゴーグルの使い方もありだと思う。



■ゴーグルのハードウェア
はっきり言って重い。装着感を改善するストラップが様々なメーカーから出ていて顔を動かした際にゴーグルがずれるのを緩和できる。

レンズを目の正面に割とシビアに合わせる必要があるようで、ずれていると映像のピントが合わず、装着時は位置合わせに気を遣う。


長時間ゴーグルを付けていると目の周りのゴーグルが接する部分が痛くなることがある。
ぼくは3rdベンダ製の厚みがあり柔らかいフェイスクッションが欠かせなくなった。

これはぼくの顔の形の特有の問題かもしれないけど、ゴーグルを装着すると、頬がゴーグルの重みで圧迫されて目が下向きに引っ張られることで、眼球が少しゆがむのだろうか、目のフォーカスが合わなくなる。映像がぼやけるのでけっこう致命的。

 

追加で装着したストラップと柔らかいフェイスクッションはその対策にもなった。

ゴーグルはWifi接続でケーブルフリーで動くけど、内蔵の充電池は満充電で数時間持つ程度。
電池切れに備えて長いUSB充電ケーブルも欲しい。付属の充電ケーブルは短くて動き回れない。

コントローラにも単3電池が左右1本ずつ入っている。本体ほど電気を消費せずまあまあ持ちがよさそうだけど、右手のほうが消費が早い。

Quest2のストレージ容量は64GB/128GB/256GBの3モデルあり、ぼくのものは128GB。
アプリを12コ入れた段階で空き容量 101GB。

Quest2の解像度は1832×1920らしいが、VRの広い視野を表現するにはまだ足りない印象を受ける。もう少し細部のシャープさがほしい。このあたりは最新の Quest3 で多少向上しているらしい。



■ゴーグルの基本ソフト(OS)
広大な画面を持つAndroidスマホといった感じ。
スマホの設定画面の操作ができる人であれば難なくできるレベル。というか、スマホの設定を誰かにやってもらっている人には厳しいかも。

ゴーグルを装着して自然の視界を遮ってしまう構造ゆえ、色々利便性や安全面の考慮が必要となるようだ。
Meta Questシリーズはデビューモデルから数世代を経ており、基本ソフト(OS)もVRならではの特性に合わせた工夫が見られ成熟が進みつつあるのを感じる。

ゴーグル装着後に何か飲むとかティッシュで鼻を拭くとかで一度床に置いたコントローラがゴーグル内の視界から消えて再度持つのに苦労するときがある。

仮想空間と現実空間をミックスするMR機能(パススルー設定という)をONにしておけばアプリ停止時はメニューの周りで部屋の周囲がぼやっと白黒で映るのでコントローラの所在がわかる。


アプリ起動時はゴーグル本体左側面をダブルタップすることで一時的にパススルー状態になる(これも要設定)のでコントローラを探せる。

コントローラを探す以外にもちょっとしたことで周囲を見たいときにゴーグルを一時的に外すことがある。


最新の Quest3 だとパススルーが進化してクリアなカラー表示となるらしい。
Quest3 だとゴーグルを途中で外すことが少なくなった、というレビューを見かけた。さすがに最新機種は進化しているようだ。

アプリの購入決済などゴーグルとWiFi経由で連携するスマホ用、Windows用アプリもMeta社から提供されている。


スマホやPCとちょっとしたテキストデータを共有したいときがあるけど、連携アプリには標準の手段は特になさそう。

とりあえずゴーグルとスマホ・PCとのデータ共有に Google Keepが使える。
ゴーグルには標準でWebブラウザ(Metaブラウザという名前)がインストールされているので、ブラウザ上でGoogle Keepが動く。
テキストのコピー・ペーストはゴーグル側でもスマホやWindowsと同じような操作でできる。