※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます

～間違われた方、苦手な方はお戻り下さい～

ー蒼威ー

ﾄﾞﾝ　

　　　ﾄﾞｰﾝ　　　ﾄﾞｰﾝ

　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾄﾞﾝ

《ﾊｧ…蒼威見ろよ…最高だぞ。》

『んァッ…ﾊｧﾊｧ…お前……じゃあ抜けよ！見えねぇよ！』

《何言ってんだ…蒼威込みで最高の眺めなんだぞ？》

『ふざけんな！俺は＿＿』

ｸﾞﾘｯ

『ぁぁっ！』

《綺麗だな…蒼威…》

・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o

…信じらんねぇ。

何が“間に合わせる”だ。

結局、花火が始まってもヤり続けやがって！

飛行機の中で寝たとはいえ、いや寝たから腰が痛くて辛いっつうのにあのバカワンコが！

人の中で何回イキやがった！

しまいには…

《息があがるなんて、やっぱ体力落ちたか…》

どこがだよ！

人の体持ち上げて下から何度も何度も突き上げながら言う台詞かそれ！

結局、あいつが俺を解放したのは不覚にも俺の意識が飛んだからだろう。

…俺ちゃんと花火見れてねぇじゃん。

くそワンコめ。

ｶﾁｬ

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

《…ん？ああ、蒼威起きたか。》

…このヤロー。

涼しい顔で戻ってきやがって。

暗くなったし部屋に用意された飯食ったらちょっと庭に行ってこいって言ったのは俺だけど…

あの庭は癒し効果があるって俺も知ってるけど…

今のこいつにはピッタリだとも思ったけど…

…程よい疲れに、マイナスイオンを浴びたような顔。

充実させてんじゃねぇよ💢

《いや～あの庭良かったわ！行って正解！

特にさあの木！“エドヒガン”とかボードに書かれてたけど、あれなんかいいな！》

そうかよ💢

《あ？蒼威飯食ってねえじゃん。

…なんだよ俺に食わせて欲しいなら早く言えよ。ﾊﾊ！》

💢

『ぜってぇヤってやる…』

《あ？》

『ヤってやるヤってやるヤってやるヤってやる』

《呪いかよ！》

『うるさい…水…よこせ…』

《ああ！悪かった！…ほら…》

ｸﾁｭ

『んっ！……ｺﾞｸ…』

《ﾁｭ…もっといるか？》

こいつ～💢

『一人で飲める寄越せ！』

《なんでだよ？》

『お前が舌を入れてくるからだろうが！』

《だからなんでダメなんだよ？》

『ふざけんな！もうしないからな！』

《……》

『そんな目で見てもしない！』

《…蒼威、まだ時間はたっぷりあるだろ？》

『あってももうしない！つうか俺はもう帰りたいくらいだ！』

《…なんで怒ってんだ？

花火も見れたし、用意された飯も旨かったし、庭もいいし本当に最高だぞここ？》

『💢』

そのどれも楽しんでねぇんだよこっちわ！

それにこのベッドで寝るとか危ないわ！

一緒に寝たらお前、絶対まだ何かするだろ？

あれ程散々したっつぅのに…なんで形が分かるくらい元気にしてんだよお前の！

『おい！反応させんな！』

《っ！…仕方ないだろ？

久しぶりの蒼威だし…それにお前がそうやってエロいのが悪い。》

ダルいから動きたくないだけだからな！

つうかそう思うなら俺を拭いた後に服着せろよ！

ｽﾘ…

《…この背中…それにこの下の＿＿＿》

ｶﾞｼｯ！

《！》

『動きたくないだけで、動かねぇ訳じゃねぇんだよ…』

《っ…》

『…なぁ、ワンコ。

お前ちょっとアメリカ行ってこいよ。』

《…は？》

『そんでとんぼ返りして戻ってこいよ。』

《あ？なんの為にそんな事＿＿＿》

『長時間のフライトの後に体を酷使されるのがどんなものか俺がお前の身に直接教えてやるよ。』

《げっ！》

『分かったらさっさと行け。』

《い、いや…あ！ほら！もうこんな時間だし？》

『大丈夫だ。最終便は間に合う。行け。』

《っ！？わ、悪かった！この通り！頼む蒼威！許してくれ！》

『嫌だね。』

《な、何もしない！もう大人しくする！誓う！

お前の言う通りにするからそれだけは！》

『…言う通りに？』

《あ！ケツはダメだ！絶対！》

『…分かった。

言う通りにするならフライトは無しにしてやる。』

《ﾎｯ…》

『じゃあ、連れてけ。』

《…は？》

『シャワーだバカやろう。』

《あ！おう任せろ！》

『あと、体も洗え。』

《は！？》

『言っとくが変な手つきはするなよ？

あとしつこく触るのも無し。

お前のを大きくすんのも無し。』

《んな無理な！》

『…少しでも間違ってみろ？

即、飛行機予約してやるからな。』

《っ！！》

『分かったか！』

《わ、分かった！》

『じゃあ風呂！』

《はいっ！》

結局、こいつは前にタオルを巻いて腰を引きながら俺を洗った。

そして湯を張ったバスタブに入る時は足をぎゅっと閉じて…なんとかって感じで。

いや、デカくしてんの鏡にバッチリ写ってたけどな？

でもそこは優しい俺がスルーしてやった。

でも、水は狙ってかけてやったけどな。

朱鷺弥が、大人しくキングサイズのベッドに寝ると言い出したから、今日は帰らずにその部屋に泊まる事にした。

ご厚意だし、無駄にはできないからな。

ああ、ちゃんと窓や床、ソファーを汚していないかは確認させた。

大量に使ったバスタオルやタオルも一応手洗いさせた。

お前の所為だからこの位はやってもらわないとな。

やっと食欲が少し戻ったから軽く摘まんでから皿を下げてもらった。

やっと落ち着いて寝れる…

そう思ったのにこのワンコは…

《なぁ？

この部屋って蒼威が予約したのか？》

《あん？

ああ、此処はご厚意だな。》

《は？》

『前に来た時に＿＿』

《誰とだ！？》

『…チッ。』

《あ、詮索……悪い。》

『…ﾊｧ。

仕事で何度も来てんだよ、ここ。』

《仕事？》

『海外のセレブ達に人気だからな此処は。』

《あ、依頼人達か…》

『んで、前にたまたま絡まれてたのを助けた可愛い子ちゃんが＿＿』

《可愛い奴だと！？》

『……』

《悪い…》

『…ﾊｧ。

その子がここの掃除をしてくれている子で、物凄く感謝されて“お礼に何か”って言われたから、じゃあ今度プライベートで来る時にデザートのサービスでもお願いしますっつったら…こうなった。』

《こうなった…って、この部屋か？》

『此処までは頼んでねぇんだけど、もし花火が見える部屋が空いていたら泊まらせて欲しいって連絡したら、こうなった。』

《…もしかしてタダなのか？》

『…らしいな。

俺、あっちの金持ち連中にもっとここ宣伝しとくわ。

それくらいしか返せねぇし。』

《…じゃあ俺も＿＿＿》

『お前は必要ないだろ。

既にお前が大物なんだからな。』

《じゃあ雑誌とかで名前だすか。》

『…騒ぎにならないように言葉を選んで発言しろよ？

良くしてもらったのに、迷惑はダメだからな。』

《…流石元マネージャー。》

『うるさい。』

《大丈夫だ。分かってる。》

『じゃあ寝るか。』

《あ？もう終わりか？

その助けたっていう奴の事とか＿＿》

『…詮索。』

《あ…》

『…ﾊｧ。

その可愛い子ちゃんはちゃんとお相手がいる。俺は見せつけられた。』

《！》

『…これでいいだろ？』

《ああ♪》

『…喜ぶな。

じゃあ寝るぞ。明日はお礼言ったり色々とやる事があんだから…』

《ヤる！？》

『…お前、シめて堕とされるのとスヤスヤ寝るのどっちがいい？』

《寝ます！ちゃんと！》

『…ﾊｧ。』

ｷﾞｭ…

『…あ？』

《この位はいいだろ？》

『…仕方ねぇな。

でも何もすんなよ？』

《この蒼威の匂いだけで＿＿》

ﾊﾞｼｯ！

《っ！》

『首に擦り付けんな！おやすみ！』

《…やめろとは言わないんだな…ﾊﾊ！お休み蒼威！》

お前に言ってもどうせまたやるからだろうが。

ﾊｧ…

別にあの時助けたあの子の事を詳しく言ってもよかったんだが、どうせこいつは信じないだろうから言うのを辞めた。

寝てる俺の元に葉っぱが１枚飛んできて“助けろ”って言われたなんて現実主義のこいつに言っても……確実に信じないだろうからな。

さて、明日はその葉っぱの持ち主に会いに庭にも挨拶に行かないとな。

そう考えると起きるの早いな…

ｽﾘ

《あお…い……好き…だ…》

寝んの早いな…ったく。

ま、俺も久しぶりにぐっすり眠れそうだ。

お前が隣にいるからな。

『俺も好きだよ朱鷺弥。』

明日は俺達の家でゆっくり過ごそうな。

おまけ♡

・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o

ｶﾞﾁｬ

『ただいま。ﾊｧ～』

《おかえり蒼威。》

『ああ、朱鷺弥もおかえり。』

《ﾊﾊ！ただいま。》

『お、床がちゃんと見えてんじゃん！』

《当然だ！》

『偉いじゃん。』

《もっと褒めてもいいぞ！

洗濯も風呂も完璧だ！》

『へーへー。』

《蒼威褒めろって！》

『あとでな～。先ず少ないけど荷物を部屋に…』

ｶﾞﾁｬ！

『っ！？』

《…あ、やべ…忘れてた…》

『っ！こらバカワンコ！お前人の服出して何してやがったぁ！』

・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡o○☆*ﾟ・*:..｡

スパイラル お山の日特別編 3（END）

スパイラル　　お山の日特別編　　3（END）