※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~

















































︵‿.・*・.大野 惺史side.・*・.‿︵























記憶を消す…



それを俺は身をもって知っている…








産まれてから十数年間の記憶を俺から奪ったのはこのアスワドなんだから…

















…記憶をアスワドに奪われた事は前にアズラクから聞いて知っていた。










どうやって奪われたかというと、アスワドから弱みにつけこまれ”取引“を持ち掛けられたのだそうだ…


願いを叶える対価として俺の全ての記憶を失くす事を…







そしてそれを俺が了承した……











その時にした俺の願いは “母さんの病気を治して” だったらしい…


毎日空に向かって願っていた程だったとか…












結果、俺を産んでくれた女性は病気で亡くなった…


 





…そう、アスワドは過ちをおかして神界を追放された”元“神だから平気で嘘がつけたんだ。














アズラクは俺が騙されたのだと言った。


何度もアスワドを“赦せない”と言った。
















…だけど俺は、その事ではアスワドを責める気にはなれなかった。










何故なら、俺が記憶を失くした後巡りめぐって俺を産んでくれた女性はちゃんとした治療を受ける事ができたからだ。



既に手の施しようがない状態だったにも関わらず、告げられた余命より長く生きたからだ。





そして…最後の日まで痛みを感じる事なくとても穏やかに過ごす事ができたのだと知ったからだった。




















気まぐれなのか、少なからずそうしなければならない”何か“があったのか…



病気を治すというのが嘘でも間違いなくアスワドがそうしてくれたのだと知ったからだった…













だから俺は記憶を奪われた事も、記憶が無い事で俺に起きた事でもアスワドを責めようとは思わなかった…










それなのにまた…俺の記憶を奪うって…?








あの頃はそう願う程に大切な人は俺を産んでくれた女性だけだったんだろう…








だけど今は違う…





俺は何も忘れたくはない。


俺の大切な人達が分からなくなるのは絶対に嫌だ。












……でも…矛先が俺を向いている方がまだいいとも思う。




俺の事より、俺の大切な人達の身に何も起きない事の方が__




















⦓…と 思ったが それは1度失敗してしまっているからな
だから別の方法に変える事にした
お前と関わった全ての者から “大野 惺史” の存在を消す事にな ⦔

































俺という存在を…皆の記憶から……消す…?



























⦓藤木という人間で試してみた結果成功していたからな
だから全て上手くいくだろう⦔




















藤木は俺の事を忘れていた…



そして俺の所だけを取り除く感じで辻褄が合うように記憶が新たに書き換えられていた…












それが”存在を消す“という事…?


俺という人間が最初からいなかったものとするという事…?








まるで真空が“マシロ”でもあり”黒“でもあった事がなかったかのようになってしまったアレを…すると...?




俺は……ここにいるのに……?




























⦓その顔はどうやら自分が記憶を失くすよりも辛い事のようだな
いいぞ
とてもいい
さあ 絶望を感じろ 今度こそその魂を我によこせ ⦔



スッ
[“黒”。]



⦓ああ では願え⦔





















ハッ!



















コクンッ
[”この世界から大野 惺史という存在を消せ“]







ピキピキピキ__

















やめろー!











バリンッ!