一月以来更新が滞っていましたが、この二か月は突きや投げ技の質をどう向上させるかに悩む毎日でありました。

 

基本となるのは騎馬立ちで左右の突きですが、私が教わったのは腰を振らずに行いますから、一歩間違うと単なる手打ちとなり威力も何も伴いません。

年明け以降、以前と比べればやっとコツのようなものを掴めて来ましたが、それと共に臍下にある種の軸のような感覚が芽生えて来た気がしていました。

 

ちなみに以前参加していた稽古会も基本的には騎馬立ちでの突きで腰を振りませんでしたが、その為か突きと言うより、肩を中心に腕の上げ下げを行うような動作になっていました。

 

しかし、そうした拳の上下動作では突きにはなり得ませんから、追突きの場合は前方への移動に腕の動きに合わせ、後屈での逆突きではそれが出来ない為、逆突きと同時に身体全体を前にスライドさせることで突きに威力を乗せていました。

 

現在は腕は腰から前方へ自然にスライドさせます。

 

その為、ただ突き出せば腰は必ず回転運動に振られてブレてしまいますので、そうならない為に突きによる回転運動を相殺する腰回りの操作が必要となります。

 

その操作自体は前屈や後屈での突きでも変わりませんから、騎馬立ちでの突きと同様の内観で突きを繰り出すことが出来ますし、前方への移動が無くとも有効な突きとなります。

 

そうした騎馬立ちでの腰回りの在り方は見た目には不動でも、癒着のない身体操作を適切に最大限に行うことが重要であるようです。

 

また、前述の”臍下にある種の軸のような感覚”は追突きや逆突きで前進する時に良い基準となり得るようですので、そうした身体操作を投げ技や崩しにどう応用するかが稽古テーマとなっています。