先週はA君(以前”後輩”と紹介した彼です)との稽古でした。
掌を前に構えたところへゆっくりとした突きを打ち込んだり、軽く腹部を突かせてもらったりして”力の通り方”を確かめましたが、彼によると”突きの感触が変わった”とのことで以前あった”刺々しい”感じが取れていると評されました。
実は、ベルナルド先生と稽古した時、突きを受けて頂き「私の突きはKDSの求めている突きから外れていないか?」と問いかけていました。
先生は「You're right!」と言って下さいましたが、同時に「やっていることは正しい。しかし、使い方が間違っている」(意訳ですが…)と指摘され、どうして刺々しいのか、どうすれば刺々しさが抜けるかを教わっていたのです。
今回その時に教わったことを試させてもらった訳ですが、以前突きを受けると顔を顰めたA君に、今回はニヤッとされました。
感想も「刺さる感じがないですね。でも不思議と足元から崩される」と言うもので、ニコニコしながら「(この突きは)イイですね、やり方を教えて下さい」と言ってもらうことが出来たのです。
あくまで組手等とは程遠い、受けてくれるのを前提とした手解きの中での話ではありますが、そんな風に評してもらえるようになったのはなかなか嬉しいことでした。
小さな棘がやっと抜けたのかも知れません。