2022/03/10は東京大空襲から77年の年である。実際に戦争を体験した人の話や日本史の話を聞いてみればお分かりいただけるのであるが、あの戦争当時、何人かの大学高等学校学生や専門学校生は軍に徴収され根こそぎ動員されながら軍需工場などで働かされた。国民が食べる物も不足し労働者も軍に派遣された為に労働力も不足した。空襲は当初軍需工場の破壊を目標としたが、国民の戦意喪失を狙って都市を焼夷弾で無差別爆撃を行うようになった。都市部では建築物の強制取り壊しや防空壕の掘削が行われ、軍需工場の地方移転、住民や国民学校生の集団疎開も行われた。
 1945年3月10日の東京大空襲では、約300機のB29爆撃機が下町の人口密集地を中心に約1700トンの焼夷弾を投下し、一夜にして約10万人が焼死した。内務省防空総本部の発表によれば、被害は家屋の全焼が約221万戸、死者約26万人、負傷者42万人にも及び、主要な生産施設が破壊された。

戦争により心身や身体に障害を背負ってしまった人たちの為に東京都庁では、身体障害者手帳1〜3級、戦傷病者手帳特別項症〜2項症、脳性麻痺・進行性筋萎縮性側索硬化症、区指定の難病の人を対象に心身障害者福祉手当を支給します。また、国税の特例措置として戦傷病者や原爆被爆者なども税の軽減や優遇を受けることも可能です。更に近年では、高齢者向けにバリアフリー化され、手すりやスロープ、エレベーターの設置も為されたり生活援助員が配置されるなど生活も便利にはなりましたが障害者へのサポートは現代の人たちには忘れ去られているような気がします。障害を理由とする差別の解消や虐待の防止に向けて障害者の身体に外傷が生じ、若しくは生じる恐れのある暴行を加えたり障害者を衰弱させるような著しい減食又は長時間の放置、並びに障害者に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応その他の障害者に著しい心理的外傷を与える言動を行うことを慎み障害の有無によって分け隔てることなく、相互に人格と個性を尊重しながら共生する社会の実現に向けて取り組む必要があるということです。