小児病棟での一波乱 母乳 VS 粉ミルク | 海外ニュージーランド 看護学校留学記 

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ニュージーランド(クライストチャーチ)でナースの学校に通う2児の母(CPIT-Bachelor of Nursing)
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以前から、粉ミルクで育てているママさんへの差別の話題がとりあげられるNZ。
というのも、NZの母乳推進運動はとてもすさまじく、暗示にかけられるかのようです。

もちろん、母乳から入る栄養分は、赤ちゃんが必要な栄養分をそのまま母乳を通して送れるのでとても効率的で便利です。でも、何かの理由で(病気など)いたし方がなく粉ミルクにせざる得ない人もたくさんいます。そういう人への偏見をなくしたいと、たまに新聞でも話題になります。

以前オールブラックスのWipuがSmoke Freeキャンペーンで、クリーンなおうちの中をイメージする為に子供に粉ミルクを上げている姿がCMで流れただけで、助産師協会からの苦情。。そしてCMが急遽キャンセルになったり。


そして今回の話題は、病院での話題。

クライストチャーチ市が管轄する病棟では、入院患者に食事がフリーで提供されます。

小児病棟でも、もちろんそうなのですが、赤ちゃんが入院すると赤ちゃんへ直接食事をあげれないため、母乳を上げているお母さんへのフリーミールがついてきます。逆を返せば、粉ミルクを上げているお母さんへはフリーミールはありません。これに対して、反発しているのは粉ミルクを上げているママたち。これは「差別」だと言います。

私も母親ですが、もし自分の赤ちゃんが入院してそしてかつ粉ミルクをあげていてこういう状態に出くわしたら、私もちょっといやな気持ちにはなると思います。となりで母乳を上げているママはフリーミール、自分には・・・何もない・・涙。


でも、フリーミールは基本は入院患者への対応です。
赤ちゃんへ与えられないものは、その栄養源になるママに与えられるのは理にかなってますよね。
でも、粉ミルクママの議論は、私も苦労して子供の世話をしているのになぜ私にはないのか・・これはどうかと思います。公立の病院は、私たちの税金で賄われています。

粉ミルクママと母乳ママとの偏見をなくしてほしいと言う話とは違いますよね。


ここのクライストチャーチ市のHealth Board(保健所?)のコメントで、苦情があるのであればそういうフォームがありますのでそちらからどうぞとあります。
まさにその通り。苦情は新聞ではなくて直接のほうがいいかと思われます。