さぁ、僕が全力で生きる答え合わせです。

 

結論から言いますと、社会人一年目になろうという春。小学校からの付き合いだった、仮に彼を

松本君と言いましょうか。

 

クローゼットの中で冷たくなって発見されたそうです。

 

 

”ったそうです”

という伝聞で書いたのは中学校の時の剣道部の女子部長に電話でそう言われたから。

気付いた時には人の大きさとは思えない陶器製の壺に彼は骨になって入っていました。

 

 

 

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小学校5年生だったかな。彼は転校してきた。

頭が良く顔もクイズ王伊沢くんに似た感じ。ニコニコなのかニヤニヤなのかそんな表情で、気さくで友人は多かった。

俺の読めない漢字をヤツは読めていた。既にそのころ。

 

かくいう僕も公文式をやっていたから英・数・国の成績は全国でも割といい方だった。

教育母に宿題終わらないと友人と遊ばせてもらえず、結局やる気が出なくて遊べないまま友人を帰したこともあったほど

スパルタ家庭だった。今思えば

 

 

 

ポケモンカードかな。当時やってて仲良くなって。

松:「姉ちゃんがもっと本格的なカードゲームやってるからうち来ない?」

 

それがMTG。世界で初めてのトレーディングカードゲームだった。

 

当時ADSLとかでそこまでスマホで気軽にネットで何でも調べられるわけではなかったから、ルールもカードの漢字の読み方も結構適当で遊んでた。

 

 

 

 

中学生になり、自分はバスケ部に入ろうとした。最初の体験入部のマラソンで面食らったw

 

自分で言うのもあれだが勉強もできた。小学校のマラソン大会も3位だった。がマラソンは苦手になって行っていた。

落ちこぼれから始めるものを人生でやってこなかったので、それでもバスケが好きなら別だけど、面食らって入るのをやめた。

 

一方、松本君は剣道部というので、やったことも興味もなかったけど、友人がいっぱいいたのでついて行って

気づいたら部員になっていた。防具が高くて、親にぶん殴られたw

やってみたら、痛いし臭いし何が楽しいんだかと思って、強い美人の先輩に淡い恋心のようなものを抱きつつ聞いてみた。

 

 

「試合に勝てると楽しいよ♡辛い練習も、痛い稽古もこのためにある♡」

 

 

 

 

 

住む世界が違うと思った。

勝てない奴はサンドバックなんだ。鈴木先輩かわいい。ちがうちがう。今で言うと幾田りらみたいな感じだったかな

笑顔でちっこいのに竹刀で既に170近い身長のあった俺の面をぶっ叩いてくる。

気付いたら一本!え?今ので負けなん?は? 「やったー♡ジュース驕りね」鈴木先輩かわいい。

いかんいかん。いや、なんて尊い考え方なんだ!白い袴姿がかわいい。ちがうちがう。

 

剣道より下の階の柔道部へ押し倒し方習ってきた方が人生の近道なんじゃないか・・・?

(血迷わなくてよかったです)

鈴木先輩に竹の棒でしばかれたい 

いやちがうちがう。

 

てか、どうやったら勝てるんか、そもそもルールがわからん。

いまだによくわからん。


一本取れるときは、気持ちで行ったら勝てる。

審査競議は難しい。

いつしか彼女にしばかれに小手臭い部室へいき、入り浸っていた。もはや喜ぶ顔が見たくて負けに行っていた。

 

 

2年の後半、後に松本は部長で大将になることが決まっていて、俺は次鋒という何のプレッシャーもないポジションが与えられ、

そのころから本気でやりだし、団体戦を行うことに。

部室でよく、そのカードゲームをしてサボってた。それも楽しかった。

 

 



高校

前橋高校という県内でもトップクラスの進学校に彼は推薦で合格。俺は湿度かなんかの計算を入試でミスりw

今でも忘れませんがw落ちた。

臥薪嘗胆の3年を送る。

英語に恋し、愛され勉学の三年を送る。


やればできるもんで、最初のテストでは学年3位だった。英語は好きで勉強とあまり思わなかったし、頑張ったら世界の女性の半分くらいと喋れんじゃね?ナンパし放題か!英語の勉強という大義名分で話しかけられるぞ!くらいに思ってた。


んで彼は空手部に入ったそうで、俺は勉強三昧の日々。マラソンに加えて数学も嫌いになっていた。

 サインコサインよりどうやったら女の子と帰れるかなとか考えていたけどほぼ男子校だったのでグラビアさんに詳しくなった日々でした。


俺の英語のノートは回覧され、毎朝頼りにされる日々。今は多分それを搾取というww

 

大学進学時。慶應義塾大学法学部。

彼は推薦で合格したと知らせで聞いた。

 

俺は頑張って頑張って青山学院。雪の降る2月の朝だった。補欠合格の通知が来た。

いまだにtermという英単語の意味のごろ合わせは群馬のとある塾では俺のマルシーだそうで先生に使用マージンをもらっておけばよかったと思う程だ。記憶力だけは良かった。

特殊な能力を持っていて、目頭をキュッとつまむと授業の風景を脳で録画していて、ノートで書いて覚えるというより、映像で自分は覚えられる特殊能力を持っていた。いつしか多分ビールと友にそこの脳みその部分は体外に出ていったw

あの日、暑くて、みたいな空気感と共に記憶できたものだ。

 

夏休みによく、家族で青山学院の渋谷キャンパスの前、こどもの城に泊まって、「大人になったらあそこに通うんだよ」と言われ気づいたらそうなっていた。岡本太郎のオブジェがこどもの城前にはあるが、それで何でか彼を好きでもある

芸術は爆発だ。

 

ちなみにこの言葉には後半があって正式には

芸術は爆発だ。人生は遊びだ  が正式フレーズです。

彼のエキセントリックなエナジーあふれる言葉は一日を頑張れるよ是非どうぞ。

 

 

一方、松本君は当時Mixiだったかな。書く記事が毎日面白く、軽音部でベースを弾き、彼女ができたそうだ。

彼が最後の締めくくりに(今日の歌詞)をワンフレーズ載せていた。


それが俺の毎朝のお勤め

今日の歌詞 でもある

どれどれ。それはそれはかーわいい子だった。本屋のバイトで知り合ったんだとか。へぇー

 

 

 

 

へぇーと言いながらクソ!と思った。

俺に持ってないものなんでも持ってんじゃんと。

とも書くが嬉しい気持ちでもあった。


そんな僕はお昼に起きて、モンハンやって、授業に出たり出なかったり、あんまり友達いないからギターもDJもこのころ身に着けた。パチンコもマージャンもこのころ覚えた。でもなんでか今思えば、モテたのでお姉さん家を転々とする日々を今思えば送っていた。

 

 

そして進路の話になった4年の春ごろ中学校の剣道部で飲んで。

松本君は国家公務員一種の速記者?偉すぎてなんだかよくわからないし、なり方もよくわからないけど。に内定。

俺は相変わらず、女の子がまぁ~~好きで、髪の毛いじったりファッションこだわったりが好きだったので美容学校に行き直して美容師になろうと思った頃。

 

来る未来に不安と希望とで胸を膨らませて、一番楽しいころですよね。人生で。

2週間くらいしてかなぁ。

 

冒頭の通り

 

 

彼は死んだ。

 

 

俺に何も言わず。

まず胸に届いた感情は「なんで?」だった。

話は飛びますがMIGMA SHELTERが Crestの日、無期限活動休止・全員卒業って流れてきたときも「なんで?」だった。


嫌な感情で指が震えた、額から冷や汗がつたった。

その3日後くらいしてから悲しい気持ちや寂しい気持ちが大津波でやってきた。

「お前具合でも悪いんか帰っていいぞ」と言われるくらいには出勤したらボロボロの日があったらしい。

遠慮なく帰らせていただいたが。

 

 

さて話は戻ると

俺に無いものをいっぱい持っていて、人生かけてお前に自慢できるものを。

追い抜いてうらやましがらせてやろうと思ったのに。本当に人ってこういうとき目の前が真っ白になるんだよね。

見えているのに像を結ばない感じ。

 

なぜ死ぬ必要がある?なぜおまえが?

ほかに死んでもいいような(例えだよ)半端に惰性な日々を生きてるようなやついくらでもいるじゃん。

 

 

小学校からの付き合いで、弱音の一つも吐いたことない奴が。「中学生の頃が部活に塾に忙しいんだよね人生で一番。」

いやwwお前も中学生だろwと思いながら、知ったような口を利く奴だった。

一回人生をやってきたかのような達観した人だった。

 

 

最後まで俺を頼ってくれなかったことに腹が立った。むかついた。俺なんかに頼ることも、聞くことも教わることもあいつにはなかったんか。

なんというか感情は"悔しい"だよね。勝ち逃げされたみたいなさ。

でも裏腹に思い返す思い出はいつも美しくて涙が出た。



何度お前のニコニコしたニヤニヤした顔を、思い出したか。殴る気で。特攻隊の青年は愛する人を、家族を思い、国の為にと死んで行った

「愛するとき子よ(仮名)。私は誇らしくもこの国のために米兵を。あの艦に飛び込んでまいります。喜んで欲しい。そして、僕の居なくなった世界でもどうぞ穏やかに幸せに生きて欲しい。どうぞお元気で。」


みたいな手紙をさ。

俺は涙なくして読めないんだけど、絶対そんなこと思ってないんだよ。思ってないけど書けないの検閲とかあるもんね

その切なさがまた泣けるんだけど、その人たちの分まで君は真っ当に生きたのかね。

いや、それを押し付けるのは酷な話か。

 

何がそんなにつらかったのか、死ぬほどの苦痛を抱えて。俺の知らないその横顔で。

その悲しいであろう顔も、表情の筋肉の動きも。骨塊となった、もう二度と見ることはない。

割れたざらざらの松本君と呼ばれた単なるカルシウムの塊である、骨がそこにあるだけである。

 

 

「仕事頑張ってHublot買ったんだぜー。」

結婚しようとしてる子とつきあってるんだぁー。」

 

「こないだエロいばぁさんと知り合ってのぅ」「まだそんなん言うとるんか元気じゃのう」

そんなあほ話もするつもりでいた。俺と同じくらい平均寿命までは生きると思うじゃん普通に考えて。あとは顔のツクリは俺の方がいいんでね(笑)。

 

でもどうせあいつは高い年収と、意義のある仕事と偉い人に会ってありがたい話を頂いたとか

俺の想像もつかない領域から話題を繰り出すんだろう。生きていたら。

例えて言うとフェイスブック一番に読みたくない奴ww 悔しがらせてほしかったもんだぜ。

 

 

あいつは俺の読めない漢字も、俺の知らない音楽も

あまり俺には興味のない絵の話もしてくれた。

 

 

女の子の扱い方については俺が偉そうに話してやったが、ふぅ~んと聞いているようでいて

内心馬鹿にしてたのかもしれないほどにあいつに知らないものはなかった。

 

 

 

そんなあいつが最後に教えてくれたことは

 

・今、当たり前のことは、いつまでも当たり前とは限らない

・明日死ぬと思って生きる。それは交通事故かも知れないし、病気かもわからない。

・皆、誰しも幸せに老衰で死ぬと思ってる。地震が来ることなんて火事で家が燃える事なんてそうなるまで他人事と思ってる

・明日死ぬとしたら、これをやることは?やらないことは後悔するのか?後悔するなら大事なのは仕事か?家族か?

・好きな人には「うるせぇよwwわかったよ」って言われるほど好きだよって言っても、大丈夫。それでも足らないくらい

 

 

中学生の時に、プレステの仮面ライダーの格ゲーのゲームを良く二人で遊びました。

俺は蜘蛛男を良く使って、あいつは1号よく使ってた。

 

これを読んでいる方には知っている人もいるかもしれないけど

大学生の時まで俺は本気で仮面ライダーになりたかった。何故なら、あいつに自慢できると思ったから。

 

恥ずかしい話(恥ずかしいとも思ってこなかったが)最近まで本当になれると思っていたので、それならとバンダイでベルトを作る人になりたかった。

エントリーシートすら通らなかった。バイクの免許も取った。それでもなれなかった。

 

なんの才能もないし、人に誇れる賞も取ったことないし、案外クズだしw 22くらいで僕も死のうかと思っていた。


でも俺は死ぬほどの勇気はなかった。

まだまだ腹いっぱいうまいもの食いたいし、ちょっとえっちなことしたいしw 

あいつの見れなかった未来を俺が見てやろうって。華やかじゃなくていい。雑巾みたいな雑草みたいな人生でもいい。

死ぬほどの勇気があと一歩なかっただけで、死ぬくらいの覚悟で何かやれば才能なんかなくても

誰かの何かに、もしかしたらなれるんじゃないかって。

 

 

後で気づいたんですけど

普通に自分にできる事って他の人から見たら才能なんですよね。え?こんな事毎日やってるよって。

だから僕にもあなたにもきっと何かの才能はある。

仮面ライダーにはなれなくても悩める誰かを救うヒーローになれる何かを。

かくいう僕はまだ模索中ですw 

いいじゃん死ぬ時までに分かれば。

 

 

だから俺が全力で生きる理由は以上です。

あいつに顔向けできない生き方はしたくない。どっかで見てて、まだまだだなって言われる気がして15,6年経つ。

お前が、”死んだ方が軽くなれる” そうおもったほどの辛さ俺には一生かけてもわかってやれないかもしれない。

羨む人生を生きる人にもそれはそれなりの悩みがあるんだなって。

 

 

悪口言われても殴られても

生きてりゃいいことの一つや二つはあるんだって、俺が身をもって証明するために。

俺が墓場に入るときに笑って、俺の方が勝ったぜ羨ましいだろ~どうだいい人生だろ ばぁ〜か

無駄に長いだけに見えるかもしれないけどお前にとってはな!!って悪態つくために。

 

 

 

 

半端なことが嫌いなんです。

それを人に強要しちゃうのが僕の悪いところで、人には人の事情があって、ふぅ~んでいい所、全力過ぎて

半端に扱われると棘を出してしまうのはそういう理由が多分あるんだろうと思うんです。

 

まぁ、40年前後生きてりゃ近しい人の一人や二人亡くなるんでしょうけど、まだ大学生の終わりころ感度の高いときだったので強烈に僕を縛り付けるのはある。

 

 

今は今にしかないんです。後で悔やんでももう遅いんです。

今を楽しめない奴に ”いつかきっと” は一生やってこない。

日々を彩れないとそのころなにやってたっけ~って思い出せない。

 

 

あなたが生きる理由。なんですか?そんなものなくて構わない。俺にも答えずらいよね。そんな聞き方。じゃあ逆に。

 

死なない理由は何ですか?

苦しいから?痛いから?マックのポテトを腹いっぱい食べたいから?

一人でも多くの人にスキを言いたいから?

ちょっとエロいことしたいから?ww(計3回くらい書いてるけどエロ魔人みたいになってんじゃん) 

わが子の成長が見逃せないから?

 

 

死ねない理由が一つでもあれば、それがあなたの生きる意味です。俺マックのポテトとエロだったわwwwやべwみつかる!そろそろ終われ!(笑)

 

今はないあなた。事情なんていくらでも変わるんです。死ぬ時までに見つけりゃいい。

 

 

居場所がないなんて悩むあなた。生まれたときから母親のおなかの中があったよ。

あなたの居場所は、今あなたがいる場所だよ。自己世界中心で良いんじゃん?

地軸は俺って思って生きてっかんねw こちとらwww。無ければ作ればいい。作れないなら頼めばいい。作ってって。

 

あとは案外人って、頼られたいものなんです。

悩んでたら相談してほしい。そんなかんじかな。

 

あとは今悩んでることって10年先も悩んでますか?

案外、そんなことあったなって笑える日が来ると思いませんか?今は思わなくてもそういうもんだよ。誰か助けてくれるきっと大丈夫。


頑張って面白く書いたけど、エロイことしたいから生きてる人

みたいになってません?だいじょぶそ?


あいつは頭が良すぎたんだろうな。