個人的レビュー

★★★★

 

 「君のお金は誰のため」 お金の本質を学べる一冊

 

お金の勉強は大切だとわかっていながら、小さい頃から学校ではほとんど教わることがありません。でも私たちの生活の中に密接に関わる「お金」とは一体何なのか?

 

この問いにそっかり答えられる人は少ないのではないでしょうか。

 

本書の「君のお金は誰のため」では、その答えを探るために、投資家のボス、中学生の優斗

、銀行勤務の七海の3人が織りなすストーリーを通じて、お金の本質について学ぶことができます。小説形式で進むため、スムーズに読み進められるのも魅力です。

 

今回は、この本を読んで私が特に印象に残った学びを3つ紹介します。

 

 

①お金は根本的な問題を解決しない

「お金があれば大抵のことは叶う」と思いがちですが、本当にそうでしょうか?

 

確かにお金があれば、問題解決を誰かに任せることができます。しかし、それは本当に解決したと言えるのでしょうか?

 

例えば、忙しさを理由に家族との時間をお金で補おうとしても、それは一時的なものでしかありません。根本的な解決になっていないことも多いのです。

 

お金が問題を解決するのではなく、

私たちがどう行動するのかが大切なのだと気付かされました。

 

②「働く」=「お金を稼ぐ」ではない

「働く女性」という言葉を聞いた時、どんな人をおみ浮かべますか?

多くの人は、職場で仕事をしている女性をイメージするかもしれません。しかし、家事や育児をしている専業主婦も立派に「働いている」のです。

 

この考え方が抜けない限りお金の奴隷の思考から抜け出すことはできません。

 

本書では、「働く」ことと「お金を稼ぐ」ことはイコールではないと強調されています。

これは、お金に縛られずに生きるために、とても大切な視点だと感じました。

 

③愛には時差がある

本書の中で特に印象に残ったのが、「愛には時差がある」という言葉。

 

誰かのために思って言った言葉や行動も、その時には伝わらないことがあります。

しかし、時間がたってふと振り返った時に、ようやくその愛に気づくこともあるのです。

 

これは、お金の使い方にも通づる話だと思いました。

目の前の利益だけで「誰かを思いやるお金の使い方」を考えることが

大切なのかも知れません。

 

 

 まとめお金の本質をしり、自分にとっての豊かさを考える

 

本書を読んで、お金は単なる「数字」ではなく、人と人との支え合いの中で生まれるものだと改めて感じました。

 

また、お金持ちと庶民の生活格差についても考えさせられます。情報が手に入りやすくなった今、実はそこまで大きな差がないのかも知れません。

 

大切なのは「自分にとっての豊かさとは何か?」をしっかり考えること。お金に振り回されるのではなく、本質を理解して上手に付き合っていきたいですね!

 

この本を読めば、お金に対する価値観、視点が変わるはず。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください!