個人的レビュー
★★★★★
「サイコロジー・オブ・マネー」お金と幸せの関係を深く考える一冊
お金について真剣に考えたことはあっても、
「どのように考えればいいのか?」は意外と難しいですよね。
収入を増やすことにフォーカスする人もいれば、
節約して無駄を省くことに注力する人もいます。
しかし、この本が伝えているには、
「お金を増やすこと」よりも、それを「どう扱い、どう向き合うか」
が大切だということです。
本書では投資に関する話が多く登場しますが、根底にあるのは「お金との向き合い方」
「資産ができた時の心の持ち方」の重要性。
お金と幸せの関係について深く考えさせられる一冊です。
お金のマインドセットが変わるポイント
①「十分」の感覚を持たなければ、幸せは遠のく
幸福とは「結果から期待値を差し引いたもの」と言われます。
「もっと多く」「もっと上へ」と努力することは素晴らしいことですが、「どこまでで十分なのか?」という線引きがないと、欲望に振り回されることになります。
お金を稼ぐこと自体が目的になってしまうと、
本当に大切なことを見失ってしまうかも知れません。
②裕福になることよりも、裕福であり続けることが大事
「お金を稼ぐ力」と「お金を使う力」は全くの別物。
いくら稼げても、使い方が粗末なら意味がありません。重要なのは、お金を貯めることではなく、それを「自分の人生をより良くするために使える状態」にしておくこと。
特に、自分の時間をコントロールするためにお金を活用することが大切です。
③お金がもたらす最高の配当とは?
お金があることで得られる最大の恩恵は次の4つが揃った状態です。
・好きなことを
・好きな時に
・好きな人と
・好きなだけできること
この自由こそが幸福感につながります。
「大金を持つこと」ではなく、「自分の生活をコントロールできること」が、人生の充実度を大き左右するのです。
④進歩はゆっくりと、悲劇は一夜にして広まる
何かを積み上げるには時間がかかりますが、失うのは一瞬。
短絡的な利益を求めすぎると、大きなリスクをかかえることになります。
だからこそ、長期的な視点を持ち、じっくりと積み上げていくことが大事なのです。
おわりに