個人的レビュー
★★★★★
「atomic habits(最小習慣)」小さな習慣が人生を変える
ビジネス書を読む方なら一度は耳にしたことがあるであろう
「atomic habits(最小習慣)」
「習慣に関する本の中でも名著として知られるこの一冊、
恥ずかしながら私も最近ようやく手に取りました。
読んでみて最初に思ったのは、「なぜもっと早く読まなかったのか!」ということ。
それほどに濃い内容で、日常の習慣、良い習慣と悪い習慣の向き合い方、
そして未来をよりよくするための具体的な方法が詰まっています。
習慣の力は、早く知れば知るほど人生を好転させるもの。
この本に一日でも早く出会えたら、それだけで大きく未来が変わっていたかも知れません。
本書には紹介したいポイントが山ほどありますが、
特に響いた部分をいくつかご紹介します。
⒈環境が習慣を作る。
「習慣を変えると集団に逆らうことになるとき、その変化には魅力がない。逆に習慣を変えると集団に溶け込めるなら、その変化はとても魅力的になる。」
私たちはどんな環境に身を置くかで良い習慣も悪い習慣も決まるということ。
例えば、仕事に対して熱量の高い人たちに囲まれていれば、
自分も自然と向上心を持つようになります。
逆に、周囲が「仕事は割り切るものです」という考えなら、
頑張ること自体が浮いてしまう。
つまり「自分を高めたいなら、環境を変えるのが最も効果的」なのです。
⒉習慣を作るのは時間ではなく
「回数」
「習慣を身につけるためにかけた時間は、行った回数ほど重要ではない。」
例えば、筋トレを一回一時間やるよりも毎日5分続ける方が定着しやすいということ。
「最初から完璧にやろう」と思うと続かないので、
どんなん状況でもできるくらいシンプルな習慣から始めることが大事ですね。
⒊成功には「即時報酬」ではなく
「遅延報酬」が必要
「成功するにはどこかで即時報酬を無視し、遅延報酬を選ぶ必要がある。」
「今すぐ楽になりたい」「すぐに結果が欲しい」という気持ち、すごくわかります。
でも、本当に大きな成果はすぐには見えないもの。
筋トレをしてもすぐに体型は変わらないし、
勉強を始めてもすぐに賢くなったと実感できるわけではない。
けれど、続けることである日ふと「変わった」と気づく瞬間が来る。
目の前の誘惑に負けず、未来の自分への投資を意識していきたいですね。
⒋失敗しても「スパイラルにしない」
「最初の過ちは、あなたを駄目にしない。駄目にするのは、
その後のスパイラル状に続く過ちの繰り返しである。」
一度の失敗で「もうダメだ」と諦めてしまうのがいちばんの問題。
習慣を続けるのが難しいのは、気分や体調、予期せぬ出来事に影響されるから。
でも大事なのは「一度の失敗で終わらせないこと」。
一回休んでしまっても「自分を責めずにまたやればいい」。
二回目を防げば、それは失敗ではなく「調整」です。
おわりに
小さな習慣を積み重ねていけば、1ヶ月後、1年後には想像もしなかった変化が生まれる。
「1日だけでは大したことのない行動」でも、
積み重なるととんでもない結果を生み出すこともある。
結局、今の自分は過去の自分の積み重ね。
そして未来の自分はこれからの習慣で決まる。
だからこそ、良い習慣を意識して目標や夢に向かって一歩ずつ進んでいきたいですね。
この本んを読んで、習慣の大切さを改めて実感しました。
「何かを変えたい」「もっと良くなりたい」と思う方には、ぜひ読んで欲しい一冊です!