友人と待ち合わせて
京都の専門病院の扉を開く


大阪と違って、待合には
誰もいなかった

静かな病院だなぁと思いつつ
診察室へ

若めのハキハキ笑顔先生が
資料を見て
うちなら
11月半ばに予約とれますけど
どうします?

はぁ~
どうしようかな?
でも、まぁ、一応…


先生に触診しましょか?
と、指示された
上脱いで横になって下さい

はい、脱いで横になる

脱いでる間はカーテンで隠してくれる

そのうち先生が
カーテンを開けて
もじもじ触診した

その時、何かはっと
思いついて

先生、どんな風に切るんですか?
と、聞いて見た


じゃ、と、ちょっと立つように言われ

起立


すると油性ペンで

ここを


こんな風に


切ります

と、線を記入

私のガンは乳首の上の方にあるのに
切るのは、かなりしたの方

だいぶん、めくるのね~

と、思った

いや
ほじくって行くのか?

ぞぉ~
想像やめ

診察室に入ってから
チラチラ
私の右手首を見てる


数週間前に
手羽先唐揚げの韓国風に
挑戦して、最後の2個が
引っ付いて離れない


無理に離したら
油がたくさん手首に飛んで
大火傷


すぐネットで調べて
保順療法と言うのを実践

ワセリンたっぷり塗って
ラップで巻いとく
と言うもんなんだけど
剥がれてくるので
包帯で留めていた


友達も看護師も診察室に
いなくなった瞬間

顔色変えて、
入院中にリストカットでも
やろうもんなら
直ぐに退院してもらいますからね!




言われた


ああ、これやけどなんです

と見せても


態度は変えず


じゃあ手術前の血液検査して
入院の説明受けて下さい

といわれ、退出


ひぇーこわぁ

ちょっとぉ、ここ無理です
私!

ぼんやりと検査と説明受けて
ショックも受けて
友達とランチして帰るけど
食欲なし

ひどすぎ

帰宅後すぐに
電話して
キャンセルを申し出た


電話に出た看護師に
状況を説明して
お断りしたい項を言うと
後で折り返しますと
いわれ、一旦切って待つ


10分程して
先生から直接電話が来た



そんなつもりじゃなかった
先日、うちでそういう事があって
きをつけてたんです
それがそんな風に
受け取られたみたいです


散々言い訳してもらったけど

あかんよね

私も泣きながら
ひどすぎます
と言い返し

そうですか、わかりました


と、電話が終わった

女医恐怖症がスタートした