二本目が抜かれた頃

泣けて来た
静かに涙が流れて行く
嗚咽とか
そんなんじゃ無く

ただ、両目から
スルスルと涙だけ
自動的に流れてる


3本目が無かったのは
きっと、それを見た
先生の判断で
ビビリの患者にはこれ以上無理

と思ったみたい

止血をして、検査着を着ても
まだ、涙は自然に
音も無く、私の意思とは
全く関係なく
流れた

大腿部から下の感覚が
痺れている
ベッドから立ち上がるのも
看護師さんに支えられて

やっと、椅子へ


先生は私の体の中から取った何かを

見えないように
看護師さんに手渡し
診察室から

私の体の一部が消えた

では、来週結果聞きに来てください

はぁぁ
わかりぃまひたぁ

ヘロヘロ状態で退室して
着替えて支払いわ待つ

触診で顔つきが
悪いと言われ


笑の心は
すっかり
癌認定

先生は話に信ぴょう性が
あった

はっきりあった

間接的に
ちょっと覚悟が必要よビックリマーク?



空気で話しているようだった


自分でも、その日の流れを
眺めながら

自覚して来た

次に来た時


あなたガンです


って

言われるんだ、100%