四年前の今日、兄の法事があって
洗面所の鏡を見て異常を確信した。
乳房の形が悪い
乳頭つけ根の外側が陥没して
乳頭が外に倒れて
乳房に線が入ったようにへこむ
あれっ?!
触ってみたらシコリがある
へっ? おかしい‥
おかしい おかしい おかしい‥
そんな疑惑で頭がいっぱいになった日
あれから四年目になって
今朝 鏡をみた
三年生きた
でも 姉は居ない
おばさんも居ない
私は生きている。
母がいうの
もと、お願いだから
お母さんより先に逝かないで
何とか頑張ってくれや‥
そして自分が息を引き取った時の事を
あれこれと話してくる。
そんなこと言われたって
私もしかしたら
ショックのあまりどうなるかわからない
私自身も先の約束なんか
どこまでできるか分からないんだから
でも、うんとしか言えないし
それから考え込んでいる。
春風が気持ちいい
藤の花の甘いいい匂い
はぁ‥どうしよう
心の中で先の事を悩む。

