すべてが嫌になった


死のうか、


でも、生きていたら何か良いことあるのか


生きている意味がわからなくなって


もうどうでもよくなって 家を出た。





出迎えてくれたのが 父が植えた藤木




藤を通り抜けながら玄関へと向かう






藤の華ひとつが1メートルくらいになる。


香りも素晴らしい香りをはなっている。







すずらんが 脇に咲く




庭に咲く 八重桜




店先には 可愛い花たち






庭の奥に 牡丹が一輪 ひっそりと咲いている。


父親が12年前に亡くなったのに


今でも 花たちは 綺麗に咲き誇っていた。




華たちに、



綺麗に咲いたね~ 綺麗よ~


ほんと、綺麗よ・・



と、声をかけながら、庭の花々を眺める。





とにかく、眠った。



どれほど、眠れるのかというくらい


木の香りのする空気の仲で眠りつづけた。




姉の墓参りに行った。


姉に、何のために生きているのかわからなくなったから


早く迎えに来てほしい・・・


と、手を合わせた。




父の仏壇の前で


お父さん、私 生きているのもう辛いから


何のために生きているのかわからないから


早く 迎えにきてほしい・・



と、手を合わせたら


涙が零れ落ちた。




今年の連休で癌をみつけて2年になる。



2年間、何で生きていたんだろう・・




早く 死にたい・・・


もう いいから


生きている意味が分からなくなってしまったから



早く 死にたい・・・・




仕事もやめたい。



さりとて、他の仕事もしたくない。





生きがいって何だろう








に、なって



自分が、生きる気力がわきあがることって


何だろう・・と、



出てきたこたえが





あの人に、副業をやめてもらいたい。



私も、仕事をやめる。



あの人の 昼間の本業の応援をして



寄り添って 生きて生きたい。



私の残った時間を



あの人の応援のために使いたい。




そうおもったら




心に ふわっと華が咲いた。