大好きな作家、万城目学さん。「鹿男あをによし」「プリンセストヨトミ」「鴨川ホルモー」など奇才な才能を発揮し凡人には決して浮かばないような小説を送り出しています。

その万城目さんのエッセー。やっぱりこのお方は凡人ではあらず。

例えば、万城目さんが大嫌いなゴキブリとの闘いを「黒い雨」事件、「Gの悲劇」、「疑惑の黒井羽」、さらに「G16」事件と命名している。

私は主に電車内で本を読むのだが、あまりのおもしろさに思わず口元がニヤリとするのが止められない。きっと家で読んでいたら声を出して大笑いしているに違いないのだが・・・。

しかし、ある朝は違った。「ねねの話」というエッセーでは、妹の愛ネコ、ねねのおはなし。猫アレルギーの万城目さんとねねとの葛藤ではじめのうちは笑いをこらえつつ電車内で読んでいたのだが、ねねが年を取り妹の結婚式が近づくにつれ弱っているあたりから、やばいなあとおもっていたら、やっぱり最後は号泣。車内でボロボロやってしまった!

あああ、やはり万城目氏!やられた~