あ~、こういう展開か…多くのビジネスマンが涙した傑作、という帯のコピーから読み始めたのに、予想通り。
展開は、青春時代の親友二人→恋人の自殺と友人との突然の別離→20年後の再開→1人が死の病→別離の理由が明らかに→友人の死
別離の理由を読んだとき、落胆した。ありふれている。主人公の恋人が暴行され、友人を頼ったことから起こる。一番避けたい理由。あ~あ。
確かに友人の死の淵からの告白と主人公の気持ちを考えると涙が出そうではあった。しかし…。
この小説は、2年の歳月を経て売れたというのも分かるような気がした。そして、決して女性の作家さんは、最後の告白の内容が、このようなものは書かないような気がする。
告白までの間延びした内容もちょっとしんどい。しかし、最後の告白まで一気に読み終えたのは、この小説の魅力なのかもしれません。
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青い約束
田村優之 著
ポプラ文庫