第1・3日曜日に折り込みされている朝日新聞 GLOBE。世界とつながる日曜版、と謳われているようにワールドワイドな視点で特集された記事が魅力的。正直本紙は偏りすぎていたり、最近訂正記事が多かったりで、ちょっとどうかと思う中で、土曜版の「Be」とこの「GLOBE」があるからなかなか他紙へ移れない。
そして今回の特集「バチカン」。世界一小さな独立国であり、12億人のカトリック信者を束ねるバチカン、そしてそのトップのローマ法王フランシスコをクローズアップされていた。米国とキューバの国交正常化交渉にもかかわったとか、諸々興味がある記事が多い中で、特にフランシスコ法王が語った「バチカンが患う15の病気」(2014年、クリスマスのあいさつで枢機卿に向けて)というものが特に興味があった。

1.自分たちが不滅で不可欠だという感覚(自らを批判し改革できない法王庁は病気だ)
2.働きすぎ(仕事をしたら休むことが必要)
3.心が石のように頑固になること(泣いている人と共に泣き、喜ぶ人と共に喜ぶ。人間的な繊細さを失うのは危ない) 
4.計画しすぎること(計画を変更しない方が楽かもしれないが、神のみ心に従う自由を失ってはいけない)
5.調和なく動くこと(心が乱れれば、雑音が混じる楽団のようになる)
6.妄執や誤った考えにとらわれること
7.張り合ったり虚飾に走ったりすること
8.現実に向き合わないこと(聖職者の役割を放棄して官僚主義的な仕事に収まり、自分たちだけの別世界を作る)
9・陰口をいうこと(はっきり物の言えない臆病者の病気だ。陰口というテロに警戒を)
10.上司の神格化(出世第一主義と日和見主義の餌食だ)
11.他者への無関心
12.お葬式のような深刻な顔(伝道者は喜びを伝えなければならない)
13.物欲
14.閉じられた「内輪」を優先すること
15.世俗的な利益を求め、見えを張ること

私の人生の師匠によく言われていたのが、9や11、そして12。「深刻そうな顔をしていたら良いと思ったらアカン」 。よく言われた。
これらの言葉に再度出会えたのも何かの縁だと思い、再度読み返そうと思う。

朝日新聞 GLOBE
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