今、朝井まかてさん著の「先生のお庭番」を読んでいます。これは、江戸時代末期、長崎の出島にいたドイツ出身の医師 フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトを描いた作品。まだすべて読んでいないので、感想は後日として、日本の草花・木々を愛したシーボルトは、<草木も含めた野山のすべては神仏より賜ったもの。ゆえに仏道で説く「自然」(じねん)の文字をあて、しぜんと呼ぶがふさわしい>とありました。
当たり前のように使っている自然。仏教用語では「人間の作為のない そのまま のあり方」をいうとある。ふと思う。自然体とか自然なふるまい、とか言うけれど、それはあくまでも作為のない ありのまま という意味なんだ、と。1冊の本の1文から気づかされた。

モンキーポッドの木のイラスト