せっかく北海道は札幌まで行ったのだからと「旭山動物園」に行ってきました。旭川駅前から、これまた急行バスで約30分。街中にあるもんだとばっかり思ってました。

旭川市が運営している動物園だから、思ったより狭いよ・・・って聞いてたけど、エントランスから、目の前に広がる空間はなかなかでしたよ。こぎれいだし、休憩所も至る所にあるし。トイレは、全てバイオトイレ。環境にも配慮されていました。平日だというのに、行きのバスは、満員。園内は、いい具合に混んでました。でも、旅行ツアーが多く、平均年齢は、高め。もしくは、修学旅行の学生か遠足の園児。丁度、20、30代が抜けている、という感じでした。

感想は・・・飼育員さんの動物たちへの愛情が感じられました。当たり前のことを、しっかり当たり前にしている。どうしたら、動物たちと会話できるんだろう、という「目線」。アザラシ館で、アザラシが、円柱のアクリル板を上下する行動が見れる、ペンギン館で、ペンギンが頭の上を通り過ぎるのが見える、チンパンジー館でも、親子の毛づくろいが間近で見える。すべて、会話できる、あまり見下ろすという行為がない。
そして、所々にスタッフの方の伝えたい“メッセージ”が書かれている。
全て手書き、手作り。いいです。ほんと・・・。
 
ペンギンが頭の上を泳いでいく・・・
 
全くわかりにくいですが、あざらしが、円柱のアクリルの中を降りてきました。

久しぶりに童心にかえって、動物たちの動きに見とれてました。
動物たちが、何となくおっとり、そしてのんびり、自由にしている感じがあったもので。

が、しかし・・・いやになることが。
それは、お客である私たち。物珍しい施設が多いため、写真を撮りたいのは分かるけど、動物たちはフラッシュが苦手。人間だって、いきなり写真撮られたら、びっくりするし、嫌な気がするでしょう。目も痛めます。当たり前のこと。園内のいたるところに、フラッシュは禁止、と書かれてある。その上、スタッフも大声張り上げてずっと注意を促している。にもかかわらず、フラッシュがたかれる。どのような神経をしているのか問いたい。その上、あざらし館で、あざらしたちの食事タイム(園内では「もぐもぐタイム」と呼んでいる)にあたったときのこと。ここは、動物園。ショーをするところではない。ありのままの動物たちを見るところ。にもかかわらず、後ろのおじさんとおばさんは、「え?ここのあざらしは、何も芸をしないの?」って。一体何を見に来てんねん。と言いたかった。そして・・・極めつけは、あざらしの食事の模様を見るために、椅子に土足で乗るわ、テーブルの上にも上がるわ、で、好き放題。せっかくのほんわかした気分が全くの台無し。お願いやから、帰ってください、と言いたかった。
動物たちに謝りたい。ごめんね、あなたたちよりもずっとずっと最低なのが、人間なのです。じっくり観察してやってください、と。