以前から興味があったのですが、先月から積極的に訪れている観劇。今回は、今、大阪の松竹座で開催されている「夢物語 華の道頓堀」に行ってきました。大阪ではお馴染みの藤山直美さん主演の劇です。物語は、「芝居小屋が並ぶ懐かしい道頓堀が舞台。歌舞伎役者と旅館の仲居をめぐる笑いと感動に包まれた新作夢物語」とあります。仲居はもちろん藤山直美さん。歌舞伎役者は、坂東薪車さん。先月来にわか歌舞伎ファンになったので、結構今回の歌舞伎シーンも楽しみにしておりました。坂東薪車さんについては知らなかったのですが、なかなかの男間えっぷりにほれぼれ。早速プロフィールを見ると、「門閥外から坂東竹三郎に入門。平成10年9月大阪松竹座「ヤマトタケル」の舎人、熊襲の兵士にて初舞台。坂東竹志郎を名乗る。平成17年4月坂東竹三郎の芸養子として、大阪松竹座「第二回浪花花形歌舞伎 車引」の杉王丸にて、四代目薪車を襲名。」とありました。ふ~ん。今回の物語と似ているところがあるなあ。でも、やっぱり舞台の中の歌舞伎は、お芝居でした。藤山直美さん・・・この方は、すごい。ふっと客席に向いて、にこっと笑っただけで、笑いを取るんやから。お父さんの芸風と一緒という声もあるけど、私は、すごいと思う。にらみを聞かせているようなスゴミも感じられた。舞台の変更も早く、うまいこと作っているなあ、と今回も舞台美術は拍手もんです。仲居の妙さんが歌舞伎俳優を影で支えて、いつしか病に冒され帰らぬ人に・・・なのですが、終盤、会場からすすり泣く声も。そうか、観劇は感激の場でもあるのです。涙がなかなか流せない私も、結構じ~んときたもの。

 

 

 

 

 

 

夢物語 華の道頓堀

 

 

 

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