歌舞伎の名作を映画館で鑑賞できる「シネマ歌舞伎」。観たい演目が今年も控えてます。そして、今月は、板東玉三郎主演の「日本橋」(今回は歌舞伎ではありませんが・・・)。泉鏡花原作の物語です。
物語は、大正のはじめ、東京・日本橋に二人の芸者がいた。板東玉三郎演じる稲葉屋のお孝と高橋恵子演じる瀧の家清葉。性格の全く違う二人でしたが、お孝は清葉にライバル心を燃やし、清葉が振った医学士葛木をたぶらかします。最初はたぶらかすだけだったのが、本気になり、葛木がいなくなると気が狂ってしまいます。しかし、お孝には、もともと腐れ縁の情婦・五十嵐がおり、お孝の気持ちが去ったことを知り、大変なことになってゆきます・・・

博多人形のように美しい板東玉三郎。狂わんばかりの名演技、女性には演じることができないのではと思われる激しい感情。独特の語り口調。本当にこの方はどこまでも観客を舞台に引きずり込みます。

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