府中のくらやみ祭り
とても由緒あって有名だというので、日中、出掛けてきました
くらやみ祭りというから、夜、くらやみのなかやるのがメインらしいですが、昼間だけ…
御神輿がたくさんあって、子どもたちが山車を引きながら練り歩き、威勢よく掛け声
大きな太鼓に、大人の男性がふたりも乗ってました
神社にも、道にも所々たくさんの屋台が並んでいて、法被を着て地下足を履いてる多くの人たちで賑わっていました

お祭りといえば…
今、私は町会の班長ですが、ふと思い出すこと
以前に、こんなことがありました
グレープやピーチが小学生だった頃のことです
当時、私は子ども会の役員をやったのです
そのときに、町会のお祭りがあり、小さな子ども神輿の休憩所である所々にお菓子や飲み物やスイカなどを用意して、子どもたちはそれをうれしそうに飲んだり食べたりしていたのです
ところが、ひとり、そのなかに、町会に入っていない家の子がいたそうで、年配の気の強そうなおばあさんがすかさず
『あ!ダメ!キミには、あげれないんだ』と言いながら、その子の手から麦茶の入った紙コップを奪いとったのです
すると、近くにその子の親がいて、
『なぜですか?うちの子もお祭りに参加しているのですよ…』と。
すると、そのおばあさんは
『だって、お宅は町会に入ってないでしょう?これらはどれもみんな、町会で集めた町会費から調達してるものだから、町会に入ってない家の子どもには、配れないのは当然』と。
確かに、災害時の備品など町会で賄っているものなど、倉庫のなかにたくさんあるようなのです
このおばあさんの言ってることは、理にかなっているけれど、この子どもには罪ない
なのに、
『そんなに飲みたかったら、そこの〇〇商店で売ってるよ』
そんなふうに言ってたの

当時、私は大きなジャグにペットボトルの麦茶を入れて冷やし、紙コップにその麦茶を入れて配る係でした
この子のことが不憫に感じてしまい、思わず麦茶が入った紙コップをその子へ差し出したのです
そしたら、そのおばあさんから
『ダメだってば!もう!私が今、言ったばかりなのに、やあね、あなた、日本語わからないの?』と、叱られちゃったのです
『あ、すみません…』
私が謝って済むことでしたが、汗ばむ季節で、誰もが喉乾いてたの
『もう1杯、おかわりください』
そうせがんでくる子たちも幾人かいました
だからか、とてもショックだったのです

すると、ちょうどそのとき、当時、町会の班長をされていた女性がやってきて、私に
『気にしない!気にしない!』と言うと
『強制はできませんけど、この機に町会に入ってみることを検討されてはいかがですか?』と、その親に言ってすすめてました
実はこの女性、キウイの同級生のママ友です
彼女は、子どもだった頃に、お母さんが出産のために、伯母さんの家に預けられ従姉と遊びながら、夏休みを過ごした経験があるそうです
そのとき、たまたまそこの町会の子ども会の行事である某工場見学へ一緒に連れていってもらえたそうなのです
従姉にとっても、彼女がいるために工場見学を不参加にするのはかわいそうだからといって、当時子ども会の役員をしてた人が、彼女の参加もいいよと言って認めてくれたために、お言葉に甘えて参加させてもらえたのだと…
大きくなってから、彼女はこのことを親から聞かされたというけれど、その楽しかった当時の記憶がのこってるのだと言ってました
そして、
『もし私もれもんと同じ係で、あの場にいたら、きっと同じように、あの子に麦茶あげてた』
そう言ってくれたのです
そして、彼女が子どもだった当時は、ちょうど日本のベビーブーム真っ最中で子どもが多かった時代で、今は子どもが少ない時代…
だから、今は大人も子どももどこかぎすぎすとしてて、へんなところでシビアなんだよね…
そんなことを話したことを、ふと思い出しました