「おれのおばさん」を読んでみました。

テレビのとある番組で、著書「おれたちの青空」を紹介している佐川光晴さんを偶然見かけました。

「今ある苦しい状況は、それまでしてきた生活の結果なので、味わいつくせばいい」
と、言うような事を言われていました。

どうやら「おれたちの青空」は「おれのおばさん」シリーズの最新作らしいので、「おれのおばさん」は以前から読んでみたいと思っていたので、早速とりよせて読んでみました。

主人公の”おれ”の両親は”恵まれた地位””高収入””穏やかで波風の少ない生き方”を重視する
ばかりの生き方だった。その生き方が退屈だったせいなのか、”おれ”の父親は愛人をつくって会社の
お金を横領し、捕まる。そして、一家は離散し”おれ”の母親は　必死に働きはじめ、”おれ”は
母親の姉の”おばさん”が営む児童養護施設に預けられ、家族の再生を願っている。

”おれのおばさん”の生き方は、とても賢いとは言えないもので、どちらかというと自己中だった
ようだ。医学部に進学しておきながら、演劇部に熱中し、大学を中退し劇団を立ち上げる。
そして、一緒に劇団を立ち上げた夫が愛人をつくり、劇団も経営できなくなってしまう。
そこで、いろいろな経緯を経て児童養護施設に携わったらしい。

私達は、生活していかなくてはいけないので　自分の可能性ばかり追いかけてもいもいられない
けれど、今までしてきた生活の仕方が悪かった結果として、現在の状況があるならば、
その苦しさや生きにくさを味わい尽くして、”自分の力をだしきる生き方”へとシフトして
いけばいいよね～、と勇気づけられた一冊でした。


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愛は忍耐？

女子大生の頃、遠藤周作さんの講演を学校で聴きました。（27年前！）
その当時は、遠藤周作さんと言えば、「コーヒーのコマーシャルに出ていた、あの人？」の認識しか
持っていなかったのですが、とても印象に残る”ひと言”を言われました。

「君たちは、まだ若いからピンとこないかもしれないけれど、一人の人を一生愛するということは、
とっても大変な事なんだよ。難しいことなんだよ。」

たしかに、若い頃の私は　そんなに難しい事なのか？と遠藤周作さんの発言がひっかかりました。

結婚、出産、子育、なにかつまづく度に　遠藤周作さんの小説を読むようになってました。
その中で「深い河」は、何度も読み返しました。

でも、小説を読んでも”答え”は見つからないんですね。

アラフィフィになって、やっと遠藤周作さんの言われたことが判るようになりました。
愛し続けることの難しさ。

自分の中の”さみしさ”を噛みしめつつ、”さみしさ”が判るからこその”愛”。

厳しいこの現実社会を、生き抜いていく為にも　お互いを切磋琢磨していくような”愛”を絞り出し？て
いきます





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家族って難しい？

家族って難しいと、近頃　せつに感じます。

子どもが幼かった時には、自分と子どもの　境界線がはっきりせず、一心同体になってみたり、
付き放してみたり、節操のない親というか　とにかく”ダメダメ母さん”でした。

では、今は”良い母さん”になっているかというと、以前に比べて少し反省できるようになりました、
というだけで、基本的には変わってないみたい。

自分自身も満足に育っていないのに、子どもを育てるのって難しい～。

もし、可能であれば　結婚する前から”親教育”みたいな勉強する場があって、実際に子どもが
産まれてからも、”子どもの発達”についての学習する”場”があったら　良かったのに、と思って
しまいます。
それも、学校教育のような画一的な価値観ではなく、もっと広い視野を持てるような…。


家族だから仲良く、家族だから一緒に、家族だから…、となんだか”家族”にこだわりすぎてました。

それって、わたし自身が安心したいからだったかも。

この先、子どもたちを独立させていかなければいけない、気持ち良く”巣立ち”できるように、
実年齢なみに、わたしの精神年齢を近づけなければ！！

なにはともあれ、自分がんばれ、これにつきます。




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