父が退院した時 | 最愛の母の闘病生活、母への想い。男に騙され借金地獄から新築マンション購入話、医療過誤、年下男子話も書いてます。

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最近は専ら大好きな母との事を書いてます。母の医療ミス、借金まみれで一家心中まで考えた過去等、男に騙され続けた話、新築マンション購入、年下男子、何でも書いてます。

父が旅立って一週間が経った。

 

胃ろうにしてから徐々に摂取量を増やしてたみたいで、

最初は、【全然元気にならへんやんショボーン】 って思ってたけど、

1週間目ぐらいから、急に元気になった。

 

声も大きな声が出るし、会話も、今回入院してからは話さなくなった内容。

 

『わしの”たっかい(高い)”スーツどしたはてなマーク

 

『ここ”お金”(そこだけ小さい声で)、いくらすんねんはてなマーク 高ないかはてなマーク

 

 

って・・・・・

 

 

入院してから、衰弱してて、それどころじゃないから、

『痛い』 『しんんどい』 『死ぬ』 とか、唸り声しかあげてなかったのに、

”たっかいスーツ” の話、久々聞いた。

余裕が出て来た、元気になってきた証拠だと思った。

 

 

そして、急に退院を午前中に言われ、その日のお昼1時半には、

施設へ車で連れて行ってくれる事に。

 

ただ、入院中ずっとベッドに横になったままで、起き上がる事も無かったのに、

移動がストレッチャーでなく、【車椅子】が用意されていた。

 

案の定、ベッドから移動する時、

 

『イタイイタイイタイッッびっくりマークびっくりマーク』  と声をあげた。

 

 

だって、91歳、約1カ月寝たっきりで、足も膝がずっと立ったままで、真っすぐにならないまま。

それをいきなり、椅子に座らせるって。。。。。ちょっと見ているのが辛かった。

 

 

でも。

車に車椅子ごと乗ると、これが意外にも、すごく穏やかな顔をして、

文句ひとつ言わずに、大人しく車に揺られていた。

 

 

今思えば。。。。

 

母が最後家に2泊だけ帰ってこれて、そこから病院へ向かう時とソックリな状態やった。

その時のもう家に帰る事は無いと悟っていた母の顔は、

家のベッドで寝ていた時は、しんどそうだったけど、

車に揺られている時は、すごく穏やかな顔で大人しかった。

 

 

そして車中では付き添いで、職場の私と仲良しの用務員のおっちゃんも助手席に乗ってくれた。

【おとーさん騒いだり暴れたら心配やろ】 って。

 

 

でも、父は本当に大人しく、用務員のおっちゃんと私は顔を見合わせて、

 

【大人しいやん】

【文句ひとつ言わへんやん】

【穏やかな顔してるわーー】  と、安心してた。

 

 

すると、

 

 『にょろちゃん、ちょっと・・・・・【1万円】 だけでいいから、持たせてくれへんかなぁ。。。。ショボーン

 

にょろ 『えっはてなマーク おとーちゃん、お金持ってたらアカンねん。 色んな人出入りするから、無くなるかもしれへんで。』

 

 『いや・・・・そやけどなぁ・・・・・一銭も持たへんっちゅーわけにも・・・・・・(首をかしげながら)』

 

にょろ 『おとーちゃん、お金無くなったら、”誰か取ったやろびっくりマーク” とか、”ほんとに持ってたんかはてなマーク”とか・・・ややこしい話になるで・・・。 』

 

父 『そやけど・・・・何で要るかわからんやろ・・・・一銭も持ってなかったら・・・・・』

 

用務員のおっちゃん 『おとーさんびっくりマーク 要るもんあったら、娘さんに言うたらええわびっくりマーク なっびっくりマーク なんでも持ってきてくれるからびっくりマーク なっびっくりマーク

 

 『そうかなぁ。。。。。(首をかしげながら)そうかなぁ。。。。。』

 

そして父は大人しく諦めた。

 

 

 

そして、施設へ到着。

職員さんがいっぱい出迎えてくれて、私は病院から渡されたサマリーを預けた。

職員さん達がそのサマリーを開けて読んで、なんかコソコソ言っているのがわかった。

 

胃ろうを着けて、まだ1日2回しか注入をしていなくて、

翌日から3回注入してください!という内容だったらしく、

土曜日だったので、施設の職員さんは、月曜日の施設の医者が出勤してきてから許可もらわないと、

心配なのでできないという事だった。

 

後で言われたのは、そんな状態(途中経過)で、よく退院させたよね・・・・と皆思ったらしい。

 

 

そして、急すぎて、部屋がなく、個室に今だけ入ってびっくりマークという事で、父は個室へ運ばれた。

 

その際、病院の簡易車椅子から、施設のリクライニング車椅子への移乗も、リハビリの先生の手助けで充分移れた。

一瞬だけど、父は地面に両足を付いて踏ん張りもあったらしい。

 

私はその光景を見ただけで、泣けてきた。

 

父が復活した。。。。。えーん

一時はもう弱る一方でもうダメやと思って覚悟をしたけど、

ちゃんと自分の足で介助有りだけど、一瞬でも立てた。

 

顔色も良く、胃ろうを付ける前の骸骨みたいな父では無かった。

 

 

長くなるので続きます。。。。。