こんにちは

養護学校の高等部3年生の息子が、ピアノを頑張っている様子を記録しているブログです。
重度〜中度の知的障害を持つ自閉症ですが、幼少の頃からピアノを続けています。
これは、最新のピアノ発表会の様子です。
今は、絶賛夏休み中です。
学校まで送り迎えしなくていい長期休みは、天国です

もうすぐ、学校が始まってしまうなぁ、と思ったら、とある出来事を思い出しました。
ある日のこと。
養護学校に行ったら、生徒の作品が廊下に貼ってあったのです。
長期休暇中に、家庭で作ってきたものだったかな。
その中に、習字があって、
「海」
って書いてありました。
上手だなぁ、って見ていたら
通りかかった1人の生徒が、私に向かって
「先生。これ、何て書いてありますか。」
と、聞いてきました。
(ああ、やっぱり漢字の読み方を知りたいよね。
いくら、将来の仕事で漢字がいらないとしても。
みんなが読めているものが読めないのは、さみしいよね。)
さあ、答えてあげようと思ったら、
近くにいた教員が、事もなげに、
「うみ」
と一言言って去って行きました。
まあ、そうなんだけどね。
その子が漢字の読み方を知っているかどうかなんて、あんまり興味がないのかなぁ。
養護学校にも、国語の授業はあるのです。
でも、内容は学校の裁量に任されていて。
漢字は、名前さえ書ければいいという考えみたいなのです。
こんなに話せる生徒にも、こんな初歩的な漢字の読み方も教えられていないんだなぁ、と思うと、切なくなりました。
できることなら、、、。
その子と一緒に、漢字の勉強をたくさんしてみたいなぁ。