こんにちは

重度の知的障害をあわせ持つ自閉症の息子が、小学校に上がる前からピアノを習っていたらこうなったよ、というブログです。
現在、養護学校高等部3年生です。
はじめまして、の方へ
りょうへいには、特に、音楽の才能があったとか、耳で聴いただけですぐ奏でられるとか、絶対音感とかはありません。
ただ、バイエルのはじめのページから、1ページずつ進んできた結果です。
いろいろなことに触れさせようと、幼少の頃から試してきた中で、親子ともども楽しく続けて来られたのが、ピアノでした。
主にですが、楽譜通りに指を動かすところまでは私(母)で、それを音楽にしてくださっているのが先生、という感じです。
でも、今は大分譜読みの力がついているのと、楽譜が複雑すぎてついていけなくなってきたので、私(母)の出番はかなり少なくなりました。








発表会で弾く曲は、プログラムでは2曲でしたが、実は秘密のプロジェクトがありました。
猫に変身して待機中。
暑そう、ですって

いやいや、これは猫のミケちゃんですから。
ピアノを弾くときだけ、魔法をかけて人間の手になるんですよ。
これは、魔法で顔まで人間ですが

猫のミケちゃん、視界が狭いので、手を引いてあげないと危ないのです。
はじめの音さえ分かれば後は弾けるってことで、最初は音を探っています。
写っていないですが、この前に、魔法でミケちゃんの手を人間の手にしてもらっています

ビビデバビデブー

の後をご覧にください

ちなみに猫のミケちゃん。
反対に、顔だけ変身することもできます。
真剣な眼差しで練習していますね。
そして、ラ・カンパネラです。
ラ・カンパネラと木枯らしを、2曲続けて弾くことになっていたのですが、冒頭「木枯らし」を弾き始めてしまって

そのまま木枯らし、弾いちゃえ

って思っていたのですが、すぐに気づいて軌道修正しています

カンパネラはイタリア語で「鐘」という意味だそうです。鐘の鳴り響く様子を思い浮かべながら、お聴きください。
そして、続けて「木枯らしのエチュード」です。
この曲は、同じようなフレーズが何回か出てくるので、どこを弾いているか分からなくなりがちです。
普段の練習では、きちんと暗譜できていたのですが、リハーサルの時に途中で完全に止まってしまう、というアクシデントが

心配しましたが、私の心配をよそに、本番では最後まで何とか弾ききりました。
先生に、楽譜を持って出てきてもらう、という事態にならずにホッとしました

(念のため、先生に楽譜を預けていました)
この曲は、右手を聴いていると同じことの繰り返しのようですが、左手のメロディーが変化しているので、低音の左手に注意して聴いてみてください。
いろいろ間違えていますが。
りょうへいが、会場中の空気を持っていってしまっている、というか。
皆さんが、りょうへいのことを応援しながら、熱い気持ちで聴いていてくださっているので、とても温かい雰囲気が漂っていて。
どこをどう間違えたとか、会場では気になりませんでした。
リハーサルの時とは明らかに違う演奏で、びっくりでした。やはり、音楽は聴いていただけるお客さまがいてくださってこそだと。
毎回そう思いますが、今回も身にしみてそう思いました。
小さい頃から毎年行われている発表会の中で、りょうへいの成長をずっと見守っていてくださっている教室の仲間の皆さま。
5年くらい前から、たびたびボランティア演奏にお邪魔させていただいている合唱団の皆さま。
いつも、本当にありがとうございます。
温かいお言葉、眼差しをありがたく受け取りました

そして、最後にお土産で先生にいただいたものは、、、
以上、発表会レポートでした。
りょうへいの演奏のためにわざわざお越しくださった皆さまも、ありがとうございました🙇♀️