こんにちは

重度の知的障害をあわせ持つ自閉症の息子が、ピアノを頑張っている様子を記録しようと始めたブログです。
息子は現在、養護学校高等部3年生です。







最近、いろいろな方に演奏を聴いていただけるようになりました。そして、皆さんにこう言っていただけます。
「ここまで努力するのは大変だったでしょう。」
と。
一般の中高生であれば、日中ずっと難しい授業を受けた後、部活を数時間頑張り、更に、疲れた体にはむち打ち塾まで行っていたことでしょう。
そして、家に帰れば塾の宿題に学校の宿題

友達とのLINEとか、
「普通の中高生」の方がめちゃくちゃ頑張ってます。
りょうへいが、特別頑張ってるなんて思ったことがないです。
とにかく、暇なんです。やることがないんです。
放っておいたら、ずっとゲームです

とはいえ、
嫌がりませんでしたか。
毎日やらせるのは大変ではなかったですか。
と聞かれます。
嫌がる時は無理にはさせませんでした。
ただ、近隣への配慮から、遅くにピアノは弾けないので、「ピアノを弾くなら、今から弾いてくれ」と、お願いはしています。
「なんで、ピアノを弾かないの‼️」
なんて、ピアノを弾くたびに怒られていたら、ピアノが嫌になってしまいます。
とにかく、ピアノが好きでいてもらいたかったので

りょうへいがピアノを自分で弾かない時は、よっぽど疲れているんだな、とそっとしておきます。
それで、サボりぐせがつく、ということはありませんでした。
特にコンクールを目指すでもなく、ボチボチやってきたので。そんなに大変でもなかったですよ。
前にピアノの先生が言ってくださったのですが、
「りょうへい君は、シャープやフラットがたくさんついてても、「むり‼️」って言わないところがいい。」
言えないだけでは、、、とも思いましたが

ゆっくり譜読みをしていけば、焦らなければいつかは弾けるようになるのです。
先を急ぐから、途中で嫌になってしまうだけで。
「自分で自分の可能性を限らない」
というのは大事な事なのだなぁ、とつくづく思うのです。
初めは、こんな風に音符1つずつ読んでいた「ラ・カンパネラ」
去年の5月末の動画です。
ラ♯を何回も間違えています

何回間違えても、根気強く教えてくださる先生

この時、こんな曲が本当に弾けるのか疑っていた私とは対照的に、この2人は、弾けることしか考えていませんでしたね。
そして、毎日の少しずつの練習の末、何とかここまで弾けるようになりました。
市役所コンサートの動画の中で、この曲だけ一般公開にしてみました。
上の練習動画を見てから下を見ると、すごくうまいように聞こえます

でも、実際は、少しずつ変わっていっているので、日々の練習の中では、あまり上手くなっているという実感は沸いていないのです。