中学の運動会の全員リレー、支援級の生徒も参加することになっています。その参加の仕方についての疑問です。
去年は、うちの学年の支援級の生徒は、全員第1走者で、距離も、通常級の皆さんの半分にされていました。なので、支援級の生徒だけ、全員途中からのスタートということです。色別のブロックの数と、支援級の生徒の数がちょうど一緒だったので、そういうことができたようなのですが。
これを疑問に思い、運動会が終わってから連絡帳で、支援級の生徒だけ、距離を短くした理由について尋ねました。
すると、
「全員リレーは、得点種目なので、支援級生徒により、大きく差が出るのは望ましくないと考えております。特に2年生の生徒は早い生徒と遅い生徒の幅が極端で、1位と5位の差が大きいので、なるべく短い距離で、その差を縮めるためにこのような形をとりました。」
これが、学校側の去年の説明です。
(確かに距離が短すぎて、全然差はついていませんでした。みんな全速力で走れていました。)
これに対して、
支援級の生徒も学校の生徒の一員であるのに、この考え方はおかしい。参加するのであれば、皆と同じ距離走って当たり前であるし、通常級の皆さんに遠慮して、顔色を伺わなくてはいけないような状況であれば、支援級だけで、のびのびと皆と同じだけ走らせてあげたい、と私は指摘しました。
それに、私がその後調べたところによると、全員リレーというのは、後から追いぬかすのは難しい(アウトコースを抜くことになるので、距離にロスが出るから)ので、第一走者を誰にするかは大事な作戦らしい。
それも学校に伝えて、大人が勝手に、支援級の生徒を第一走者に決めるのはおかしいのでは、という指摘もしました。
それを受けての今年。
息子は、体力があるから通常級と同じように走れるけど、それができない、安全に最後まで走ることができない子もいる。そのような生徒は、こちらが何メートル、と決めた状態で、クラスで順番を決めてもらうことになっている、とのこと。
結局は、順番は変わったけれども、依然として距離を短くされる生徒は残っているわけです。
更に、安全に走ることができない、というのはどういうことかと聞くと、
交流級以外の生徒がすべて支援級の生徒のことを十分に理解をしているとは限らない。テイクオーバーゾーンでのバトンの受け渡しの時などに、他の生徒と接触して、支援級以外の生徒にもけがをさせてしまう恐れがある、とのこと。
でも、距離を短くしても、バトンの受け渡しのどちらかはテイクオーバーゾーンですることになるのではないか?と聞くと、
バトンを受け取るのは安全だけど、渡す時が危ないから、バトンを渡す時はテイクオーバーゾーン外にするよう配慮する、とのこと。
距離を短くする生徒の保護者の了解も得ている、と学校側は説明します。
でも、比較的体力のない、自分の子どもが距離を短くすれば、その分通常級の子が長い距離走るようになるので、その方がチームにとって得になるでしょう。
その状況を説明されれば、他の皆さんに迷惑をかけてまで他の子と同じ距離走らせてくれ、という保護者もいないと思います。
でも、何のための全員リレー?
順位を決めることが目標ではないはずでしょう?
通常級の生徒の中にも、速い、遅いはあるはずなのに、それを支援級と通常級で区切るのは、何故?
こんなことがあってはいけないのでは?
と、思うのです。
このような理由で、全員リレーの距離を支援級だけ縮めるようなことは、よくあることなのでしょうか。
よろしければ、ご意見などお聞かせくださいm(__)m