ある日、私が学校にりょうへいを迎えに行くと、支援級の同じクラスのお友だちが声をかけてくれた。




「りょうへいくん、あごの傷はどうしたんですか?絆創膏に血がにじんでる。」




「虫に刺されたか分かんないけど、かゆくてかいたんじゃないかな。」





心配してくれるのは、うれしいものですお願い





「りょうへいくんは、どうしてしゃべれないの?」




けがのことを、自分で説明できないのは不便だろう、と思っての質問だと思いました。本当に優しいお友だちなのです。





「みんな、赤ちゃんで生まれたときはしゃべれないでしょう?
それがだんだん成長するとしゃべれるようになるんだけど、その言葉の成長がみんなに比べてとてもゆっくりだっていうことなんだよ。」




っていうような説明をしました。




「そうかぁ、成長がすごい遅いのかぁ」





と、納得していただけたご様子。でも、何となくそこで終わりたくはなかったので、





「でも、ピアノは毎日練習してるんだよ。」





なんて、何気に自慢してみました(^_^;)




「ふーん、りょうへいくん、ピアノ上手だと思ってたけど、毎日練習してるのかぁ‼︎」





支援級のクリスマス会などで、学校でピアノを弾かせてもらっていたのです。





そこで、結構感心してくれたので、ちょっとホッとしましたあせる