りょうへいが小学4年生の時だったと思う。


私が学校までお迎えに行くと、わざわざ後ろから同級生の男の子2人が駆け寄ってきてくれて、真顔で聞いてくれた。


「りょうへいくんは、しゃべれるようになるんですか?」


そんなん、こっちが聞きたいよぅっ!
という言葉を心の奥にしまいつつ、


「しゃべれるように訓練してるとこだよ」


というようなことを答えたと思う。すると、


「しゃべれるようになるといいですね」


と、言ってくれた。



りょうへいのことを心配し、しゃべれるようになることを心から願ってくれていることが伝わり、本当にうれしかった。



おかげさまで、大分しゃべれるようになったよ。まだ、みんなのようには上手にしゃべれないけどね。
気にかけてくれて、ありがとう。



そんなりょうへいも、いよいよ中学3年生です。