
これは、年中さんのりょうへいです。
このたいこのゲームは、目でみてルールが分かりやすいので、りょうへいには打ってつけだと思いました。
言葉の理解は苦手でも、その分、目に入る、耳で聞く情報には鋭くなるようで。
赤、水色の区別、たたくタイミングはすぐ理解できました。
初めの頃は、曲の途中でぽーっとなっていたけど、だんだん上手になり、フルコンボでたたけるようになっていきました

思えば、このたいこがピアノを習うことになるきっかけだったかなぁ。
ピアノの先生のところに初めて連れていったとき、このたいこのゲームについて説明したような気がします。
(先生はこのゲームのことをご存じなかったのです

これができるなら、音符も読めるのではないか。マッチング(絵合わせなど)も得意だし、手遊び歌が大好きだし。
ピアノの先生にお電話したのは、8年前のちょうど今ごろ、小学校に上がる前のことでした。
変化を嫌うりょうへいは、小学校に上がって、先生も場所も友達も、いきなり変わってしまうと不安になるだろう。その前に、安心できる場所が、もうひとつあるといいかな、と、そんな思いもありました。
お姉ちゃんが通っていたピアノ教室の先生にお願いしようと思いました。とってもいい先生だったので

「発達障害」や「自閉症」に対する専門知識はなくても、りょうへいを一人の男の子としてみてもらえれば、それでいいと思いました。
ある日、勇気を出して先生にお電話しました。何だかストレートには言い出しにくくて、「あの~、先生は、障害児教育に興味はおありじゃないですか?」と、回りくどい感じで切り出したのを今でも覚えています

断られても当然だと思いましたが、先生は快く引き受けて下さいました
