脳卒中ブログ

 

1.      脳卒中発症

 

脳卒中には血管がやぶれる脳出血と、血の塊が血管をふさぐ脳梗塞があり、

これらを総称して脳卒中と呼びます。

 

日本人の死因の上位(たしか3番目くらい)に位置する高齢者に多い病気です。

割合としては脳梗塞のほうが多く、そして若いひとでも、遺伝により血管がやぶれやすい人が発症

することもあるそうです。

 

脳卒中の症状が現れた場合は、救急車をよぶなどして、すぐに医者にいくことをお勧めします。

発症してからの経過時間が早ければ、血栓を溶かす薬の投与など、とれる処置の選択肢が

広がるからです。

 

わたしの場合、脳幹出血を発症しました。

すぐに、「これは脳卒中かも」と気が付きましたが、くわしい対処法についてはしりませんでした。

 

脳卒中は危険因子として、高血圧、ストレス、不眠、肥満、タバコ、塩分過多な食事(高血圧の原因)などがあり、

発症時期としてもっとも多いのが、寒くなる冬、次が水分不足になりがちな夏です。

 

肥満になると高血圧になります。後日、お医者さんがいうには、体重が3キロちがうだけでも

血圧に影響があるとのこと。

 

私の発症時の体重は、身長170cmに対して体重が100kg前後、血圧はおそらく上で200前後ではなかったかと思います。

ストレスと不眠と夏場(とりわけあつい年でした)がこれに重なりました。

 

症状としては、まず体の右側がいうことをきかなくなり、しばらく後におう吐しました。

おう吐も脳卒中の症状のひとつです。

 

ひとによっては「頭をバットでなぐられたような」との記述がありますが

私の場合はこれはありませんでした。

 

安静にしていれば、いずれ症状が軽くなるかも、と、ばかな希望をもちましたが、麻痺はその場では

よくなりません。(回復は、病院に入院後に、血圧をコントロールして再発予防をしながら、リハビリをしてからに

なります)

 

後日、病院の関係者の方から「くも膜下出血のうたがいは、なかった」とお訊きしましたが、

これは逆に言うと、このまま出血がつづいて頭蓋内に血がたまりつづけたら、やがては命にもかかわるということでしょう。

 

ですから、早く病院にいくのがよいとは、そのためでもあります。

 

  ※血栓のかたまりが血管をふさぐ脳梗塞の場合には、血栓がどこかに行って一時的に症状がよくなることもあります。

   ただし血管が詰まりやすくなっていますので、その場合でもすぐに病院にいかれることをお勧めします。

 

当時の状況の話に戻ります。

 

私はおう吐でよごれた体を洗うために洗面台に這っていきましたが、水道の蛇口に手がとどきません。

水道に限らずですが、基本立っての使用を想定して物の配置が決まっていますので、部屋のロック解除のボタンなどもふくめ

これらが床からは手が届きにくい位置にあるためです。

 

しばらくして尿意をおぼえましたが、便座にあがるのも、ひとりではむずかしい。

というのも、体の右側が麻痺しているので、それがまるで重しのように体の自由を奪ってるせいです。

 

もしこれが今であれば、正常な左側をうまく使って、麻痺側の手足を折りたたむように動かすなどして、

なんとか便座に座れるとおもいますが、発症時は、「さっきまでは問題なく手も足も動いていた」という意識と、

非正常な判断力(たぶん)に邪魔されて、それが難しいです。

 

風呂場に入るのも、這った状態で、足から入ろうとすると上半身が風呂場に入りきらず、逆に上半身からだと、

入口に段差があって困難。

ようやく風呂場に入れて、体に水をかけてお風呂場の水を飲むことができたのは、発症から2日後のことで、

それまでは床の上に尿を出しっぱなしで、寝て、出して、寝てのくりかえしでした。

 

ここまでをまとめると、早く病院いけ。救急車をよべ。救急車が来るまでは安静にしろ、です。

 

さいわい私は異常を感じた方が駆けつけてくれたので、救急車で入院することができました。

深く感謝しております。

 

そして検査の結果、出血の箇所が脳の奥とわかったため、外科治療が難しいことから、投薬での治療となりました。

 

脳卒中は簡単に言うと、血管の病気です。

血管がふだんからの生活習慣病でぼろぼろになっていますので、再発の防止のために血圧の管理、測定と

体に負担がかかるような無理な運動をさける.。そのため、ひたすらねる、血圧をはかる、のくりかえしです。

 

つづきます。