この日は曇っていて星や数メートル先さえ見えない。
俺はなぜ家出したのか今になって後悔した。
行く場所もないし泊まる場所もない。
田舎だから電灯もない。
こんな夜にはなにがでるかわからない…いや、わかりたくもない。
俺は怖い話にはクラスの中ではけっこう強いほうだがさすがに今晩は怖くないと言ったら嘘になる。
とりあえず俺は学校に向かうことにした。
夜中の学校は怪談話では必ず出てくるとも言っていい。
そのせいで俺は学校の怪談話に飽きてしまった。
対処法も知っているから別に怖くない。
だが、着いてみたら想像以上に不気味だった。
真っ暗な廊下の中で怪しく光る非常出口。
今にも動き出しそうな理科室の骸骨。
まるでこちらを観察するようにを見る人体模型。
だんだんと不安が膨らんでいった。
引き返すか迷ってる俺に追い打ちをかけるかのようにパトカーの音が鳴り響く。
きっと俺のことを心配した両親が探してもらうために呼んだんだ。
ここで捕まったら学校より恐ろしい説教が待っている。
そう俺は判断し学校の中へ飛び込んだ。
この判断が間違えだと気付いた時には遅かった。
俺が想像もしていなかった恐怖が待っていた…。
廊下はあたりまえだけど真っ暗だ。
そういえば今は何時なんだろう。
家を飛び出したのが10時だったはず。
俺の家から学校までは20分ぐらいで着くがそれはまっすぐ学校に向かえばの話だ。
最初目的地もなくブラブラ歩いていたからそこでけっこう時間がかかったはずだ。
俺は時間が気になったので教室へ見に行くことにした。
暗闇にはもう目が慣れていたから適当なクラスで時間を確認した。
11時28分…けっこう時間たってるな。
そろそろ12時になるのか…。
帰るか迷っていると教室の目の前の廊下に白い服を来た少女が走っていた。
どこかで見たことのある顔だったな…。
少し怖いけど追いかけていくことにした。
あれ…?
たしかにこっちに行ったはずなのに…。
教室を出て廊下を走っていき左右の分かれ道を確かに彼女は右に曲がったはずだ…。
俺はだんだんと怖くなってきた。
もしあれがホンモノだとすればそのままついて行っていたら…。
そんなことを考えていたら背後から笑い声が聞こえた。
俺は脳が命令を出す前にかけだしていた。
必死で廊下を走り、早くあの場所から逃げたい一心で無我夢中に足を動かしていた。
だが廊下に終わりが来ない…。
出口が見えない。
自分がどこを走っているのさえわからない。
だが足を止めたら捕まる。
そう思って走っていた。
「なんでそんなに急いでるの?」
俺は走るのに夢中すぎて人が立ってるなんて気づかなかった。
そして
ドンッッッッッ!!!!
「いてて…。」
俺の前方不注意で彼女にぶつかってしまった…。
「す、すいません!!」
反射的にそんな言葉が口から出ていた。
恐る恐る目を開けると満面の笑みの彼女がいた。
そして俺はすぐに彼女のことがわかった。
「た、高松さん!?」
「こんばんわ」
俺は動揺を隠せず話した。
「な、なんでこんな時間にこんなところにいるの!?」
率直な意見をぶつけてみた。
「偶然だね。わたしも今それを田中君に聞こうと思ったとこよ。」
「俺は家出して行くところがなっかたから学校に来た」
「へぇ~そうなんだ」
「高松さんは?」
「わたしはちょっとさみしくなったから来たんだ」
かっこいいこと言うな~なんて変なことを考えていると。
「田中君、ちょっと一緒に来てくれない?」
「え?いいけど…」
つづく
読んでいただきありがとうございました!
次回続きを描いていきたいと思います。

