4/2(水)、第1回口頭弁論後、法曹会館で行われた報告会での東京朝高オモニ代表の発言を紹介します。

みなさん、こんにちは。
私は、東京朝鮮高校に子どもをかよわせている保護者のひとりです。
とうとう、裁判が始まりました。それも原告62名が高校生、子どもたちです。

高校生活といえば、大いなる夢を抱き、勉学に励み、部活動では心身ともに鍛えられ、いろんな人に出会いながら豊かな心を育んでいく3年間です。
私も、東京朝鮮高校の卒業生です。本当に多くのことを学び、熱い青春時代を過ごしました。 子どもにも同じように過ごしてほしいと、この学校に送りました。
もちろん、順風満帆なことばかりではなく、紆余曲折もあるでしょう。いろんなことがあるとはいえ、子どもたちが原告となり、それも国を相手に裁判をするなんて、誰が想像できたでしょうか。
学校から「もう裁判をするしかない、勝つためには子どもたちが原告にならざるを得ない」と初めて聞いたときは、本当に驚きました。原告となる子どもたちの気持ちや将来のこと、そしてその親の心情をわかっているのだろうか。自分の子どもが原告になるということを想像したらそんな風に言えるだろうかと憤りも感じました。正直な私の気持ちです。
しかし、こんな難しい状況でも勇気を振り絞り、「今、やらないと!」と子どもたちが立ち上がりました。もう、そんなことは言っていられません。

先ほど傍聴しましたが、ますます親が踏ん張らないと!と思いました。どんなに怖かったか。立派に自分の思いを伝えている姿を見て、胸が締め付けられました。

私たちの祖父母や父母がずっと戦ってきたように、この時代に生きる者として、決して 次の世代に残してはいけない問題です。
私が親の背中を見てきたように、私も自らの行動で子どもたちに伝えたいし、一緒に 戦っていきます。全力で手助けするし、危険なことにさらされそうになったら盾になります。そうならないように、社会では同胞が、学校では先生が、そして法廷では弁護士の先生が守ってくれるでしょう。

裁判―私たち保護者や学校関係者は慣れていません。頼れるのは弁護士の先生です。最強の弁護団がついているので何の心配もいりません。
原告の子どもを始め、すべての子どもたちの学ぶ権利のため、差別のない社会を作るために、どうかよろしくお願いいたします。

最後に、ここにお集まりいただいた多くの日本の皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい です。私は多摩地区に住んでいます。
子どもが小学校に入学した時から「チマ・チョゴリ友の会」を始め、「ウリの会」や大勢の日本の皆さんに支援を受けてきました。
本当にありがとうございます。
今後、どんなに困難なことが起きようと、私たちを支えてくださる日本の皆さんがいる限り、前へ前へ進んでいけます。
これからもともに、がんばっていきましょう!!!

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〈高校無償化〉東京裁判第1回口頭弁論/原告の朝高生らが意見陳述