高校無償化法案が成立してから2年、朝鮮高校の生徒たちは未だその制度から外されたままです。
学ぶ権利、教育の同等性、平等…どこに照らしてみても不当な差別的扱い。
朝鮮学校へ通うことを否定され続けている。
 
2011年8月29日、当時の管首相が自ら指示した朝鮮学校の審査手続き「停止」を解除。それからも1年が経とうとしている。
 
今日も、「高校無賞化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会の方々と一緒に要請に行ったが、文科省からは具体的な審査の状況も進み具合も示されなかった。
 
そればかりか、内閣府への要請行動で明らかになったのは、この間国連人権監視機関などから日本政府に出された朝鮮学校への差別的扱いに関する勧告を内閣府(昨年4月からの無賞化担当者)は一つも把握していないありさま。
 
「知りません」との返答でした。全く驚きです。
ウリハッキョと、そこに通う子どもたちへの公然ないじめ、見て見ぬ振りです。
 
文科省、内閣府への要請活動後、衆議院第二議員会館の第5会議室で行われた<朝鮮学校への高校無賞化の即時適用を求める院内集会>では、西東京第一初中級学校オモニ会副会長のキムリョンスンさんが優しくて温かいオモニの気持ちを語ってくれました。
 
朝高3年になるボクシング部の息子が誇りだと。
背中に大きく<東京朝鮮高校ボクシング部>(目立つんだそうです)と書かれたジャージ上下に身を包み、颯爽とハッキョへ向かう息子の後ろ姿がとても誇らしく、ジーンと胸が熱くなると。
私の目頭までジーンと熱くなりました。
 
在日朝鮮人をしっかり生きて行こうとする健気なこどもたち。
逆風に立向かって行く子どもたちを、そっと温かく見守るオモニたち。
 
自分の国も、故郷も、生まれ育った日本も好きでいられるようにしてあげたい。
風力発電所じゃないけれど、こどもたちは強風に煽られ相当なエネルギーを蓄積しているかもしれない。共に支えくれる沢山の人たちにも出会えました。
 
その力で未来を明るく照らしてくれるでしょうね。
大切な子どもたちを一刻も早く、差別の縛りから解き放してほしいと願ってます。