人権意識の向上
 
何故、こんなにも「差別」に対する意識が希薄なんだろうか。
その希薄さが、他民族、他人種に対する人権意識を低下させてしまう。
 
「自分」以外の人権に対して無関心…「自分」に何の支障も無いのだから。
区別してるだけ」…なんてことも平気で言う人がいる。
「高校無償化」の要請時に、チラシを配るオモニに吐かれた心無い暴言は
「お前らの子供に人権なんて無いんだよ」…
 
1965年に採択され、1969年に発効された「人種差別撤廃条約」
日本も1995年に締結しています。
 
その第一条には
条約において、「人種差別」とは、人種、皮膚の色、世系又は民族的若しくは種族的出身に基づくあらゆる区別、排除、制限又は優先であって、政治的、経済的、社会的、文化的その他のあらゆる公的生活の分野における平等の立場での人権及び基本的自由を認識し、享有し又は行使することを妨げ又は害する目的又は効果を有するものをいう。
とあります。
 
1989年秋の国連総会で、全会一致で採択された「児童の権利条約」(18歳未満のすべての人の基本的人権の尊重を促進することを目的)にも、日本は1994年批准しています。
 
そこには
種族的、宗教的若しくは言語的少数民族又は先住民である者が存在する国において、当該少数民族に属し又は先住民である児童は、その集団の他の構成員とともに自己の文化を享有し、自己の宗教を信仰しかつ実践し又は自己の言語を使用する権利を否定されない。
とあります。
 
今更でも何度でも繰り返したい条文。
 
日本のマスメディアが、自らの役割に品格を伴い自国の人権意識の向上に貢献してくれたら…との願いとともに、怒りが増すばかりです。